Withコロナがすっかり定着し、新しいライフスタイルが生まれゆくなか、さて、2022年下半期はどうなっていく……? これから流行る「ヒット確定モノ」を、「乗り物」「レジャー」のプロたちに断言してもらった。
※こちらは「GetNavi」2022年9月号に掲載された記事を再編集したものです。
その1【SAKURA】先進技術を搭載しつつ、日常使いも重視した注目の軽EV
モノ知りインフルエンサー
セカンドカーのニーズを取り込み早くも2万台の受注を突破(上岡)
【軽EV】
2022年6月発売
日産
SAKURA
239万9100円~294万300円
日産が開発し三菱が生産する同車は先進的な内外装を備え、最新世代のEVであることを強調。180kmという航続距離は、軽ユーザーの半数以上の走行距離が1日30km以下という調査も含めて決定したという。ガソリン車からの買い替えに加えて“2台目需要”にも応える。



ヒットアナリティクス
期待が高い軽への導入で受注数は想定以上に
EVはこれまで航続距離アップが各社の狙いだったが、SAKURAは軽自動車規格ならではの航続距離に割り切ったことがプラスに。補助金を加味すれば「EVってこんな価格で買えるの?」という割安感も大きな魅力だ。都市部だけではなく地方でも普及する要素は大!
その2【ダックス125】レトロモダンスタイルが時代にマッチ
モノ知りインフルエンサー
世界で愛された名車が時を経て令和に復活(中島)
【レジャーバイク】
2022年9月発売予定
ホンダ
ダックス125
44万円
1969年にデビューして一世を風靡した、ホンダ ダックスを現代風にアレンジ。モンキー125、スーパーカブC125、CT125・ハンターカブと、立て続けにヒットを連発している原付二種レジャーバイクの真打として注目されている。タンデムOKというのもポイント。


ヒットアナリティクス
オヤジには懐かしく若者には新鮮なデザイン
維持費が安く、原付(50cc以下)のような法的制限を受けず、取り回しがラクで、パワーは必要十分。125ccの原付二種は最強のシティコミューターだ。デザイン面の評価はもちろん、再構築するにあたって最新技術を駆使。発売開始後は、納車まで数か月待ちとなるだろう。
その3【ストリーモ】“安心感”を追求した電動マイクロモビリティの新機軸
モノ知りインフルエンサー
乗り物の大前提となる“安心感”に真正面から取り組んだ意欲作(上岡)
【電動マイクロモビリティ】
2022年6月発売(一次抽選販売受付開始)
ストリーモ
Striemo Japan Launch Edition限定モデル
26万円
独自開発した「バランスアシストシステム」の搭載により、極低速から快適な速度までいずれの速度域でも安定した走行を実現。“安心感”を追求することで乗り物としての楽しさを感じられる次世代型電動モビリティだ。


ヒットアナリティクス
ホンダ発のベンチャーで信頼度はとても高い
電動キックボードは都市部で利用する人が増えましたが、これまで“このメーカーって大丈夫?”という場合もチラホラ。ストリーモはホンダの社内起業制度「IGNITION」からスタートアップした企業の製品で、製品の信頼度は高い。3輪にしたのも安全面から見て正解。
その4【富士モータースポーツミュージアム】情熱に彩られたモータースポーツの歴史を辿る
モノ知りインフルエンサー
世界のラリーや耐久レースで活躍した憧れのレーシングカーが揃い踏み(吉原)
【ミュージアム】
2022年10月オープン
富士モータースポーツミュージアム
同時開業のホテルと融合した空間に、世界のメーカーが手がけた歴代のレーシングカー約40台を展示。各時代を象徴する名車を鑑賞しながら、約130年にわたるモータースポーツの歴史に触れられる。
(住)静岡県駿東郡小山町大御神645


ヒットアナリティクス
クルマ好きの聖地となる一大リゾートへと進化中!
10月7日開業予定のミュージアムやホテルは、国際サーキット場の富士スピードウェイを中核とする「富士モータースポーツフォレスト」プロジェクトの一環。来年以降もレーシングチームガレージ、レストラン等の商業施設がオープン予定で、さらに注目が集まるだろう。
その5【どこかにマイル】国内旅行に脚光が集まるいまこそ積極利用したい!
モノ知りインフルエンサー
まだ見ぬ日本の魅力を発見するチャンスがある(中島)
【特典航空券】
2016年12月スタート
JAL
どこかにマイル
JALのマイルを国内線の特典航空券に交換するには、往復12000マイル以上が必要だが、これは半分の6000マイルでOK。行先はJALが提案する4つの候補地から決まり、旅先がわからないワクワク感も醍醐味だ。


ヒットアナリティクス
思いがけない場所へ新たな出会いに期待!!
実は、このサービスは5年以上前から実施されている。ただ、コロナ禍を経た現在、円安や燃油サーチャージの高騰などで国内旅行が見直されている現在こそ注目を集めている。まだ出会ったことのない風景や文化に触れるチャンスでもあり、利用者が増えると予想。
その6【星野リゾート】2022年の新規開業は10施設!
モノ知りインフルエンサー
季節とともに移り変わる棚田の風景と温泉に癒やされる(加藤)
【宿泊施設】
2022年8月開業
界 由布院
1泊2食3万5000円~(1室2名利用時の1名ぶん)
星野リゾートの温泉旅館ブランド「界」の20施設目として、由布院温泉にオープン。“棚田暦で憩う宿”をコンセプトとし、宿の中心には棚田を一望できる「棚田テラス」を設ける。由布岳に面した開放的な露天風呂も魅力。

こちらもCHECK!

ヒットアナリティクス
多様なニーズに応えるブランド展開が見事
星野リゾートは国内外に62施設を展開。「界」ブランドは今年、由布院に加えて1月にポロト、11月に雲仙と出雲が開業。同社が手がけるホテル「OMO」は4月に大阪、5月に金沢、そして7月には沖縄に「BEB」とオープンが相次ぎ、旅行需要の高まりとともに注目を集めそう。
その7【BEACHTOWN 日比谷公園】新しいカタチの都市型スポーツコミュニティ
モノ知りインフルエンサー
自然と調和し心身が健やかになるサービスが充実(中島)
【フィットネス施設】
2022年6月オープン
BEACHTOWN 日比谷公園
プログラム利用3300円~
日比谷公園内にある建物のフロアをリノベーション。公園の緑を眺めながら取り組むヨガを中心としたスタジオプログラムを軸に、屋外でのランやウォーキング、郊外でのアウトドアプログラムなど月間150レッスン以上を提供する。
(問)050-3177-5403
(住)東京都千代田区日比谷公園1-5 緑と水の市民カレッジ2F


ヒットアナリティクス
人と自然にふれあい楽しく健康になれる
コロナ禍により人と人の関わり方が変容。テレワークなどで仕事上の人間関係が希薄になった反面、休日は同好の士で集まり過ごすことを求める人が増えている。そのニーズに、さらに「健康」「自然」という多くの人が求めるキーワードをかけ合わせことでヒットにつながりそう。
その8【FUJIYAMAスライダー】全長120m、高低差55mを一気に滑降! 速すぎる&怖すぎるすべり台が爆誕
モノ知りインフルエンサー
絶景の感動から絶叫の滑降へ日本最長で最恐のすべり台(金子)
【アトラクション】
2022年7月オープン
富士急ハイランド
FUJIYAMAスライダー
利用料800円~(シーズンにより異なる)
富士山を望む地上55mの展望デッキから全長120mのコースを急降下する日本最長のチューブ型スライダー(※同社調べ)。先が見えない真っ暗なスライダーを専用のスライディングマットに乗って滑降する20秒間には、絶叫コースターとは異なるスリルが。
(問)0555-23-2111
(住)山梨県富士吉田市新西原5-6-1

ヒットアナリティクス
“絶叫の殿堂”に現れた新感覚のアクティビティ
「FUJIYAMA」や「高飛車」からホラーハウス「戦慄迷宮」まで、絶叫アトラクションの多彩なバリエーションこそが富士急ハイランドの魅力。そこに「FUJIYAMAスライダー」という新感覚のすべり台が加わったことは、全国の“絶叫ファン”を呼び込むきっかけになるはず!
その9【東急歌舞伎町タワー】歌舞伎町の新たなランドマークとなる超高層エンタメビル
モノ知りインフルエンサー
東京カルチャーの新たな発信地として大ブレイクの予感!(吉岡)
【複合施設】
2023年1月竣工予定
東急歌舞伎町タワー
歌舞伎町の新宿ミラノ座跡地に高さ225m、噴水をモチーフとした新たなシンボルが誕生。地上48階・地下5階建ての超高層複合施設には、17~47階に開業する2つのホテルのほか、9・10階の映画館、6~8階の劇場、地下1~4階のライブホールといった施設が揃う。国内最大級となるホテル&エンタメ複合施設として注目を集めること間違いなし!
(住)東京都新宿区歌舞伎町1-29-1・3


ヒットアナリティクス
インバウンドの再開もヒットを後押しする要因に
東急歌舞伎町タワーの開業に合わせて隣接するシネシティ広場周辺の再開発も進行しており、空港連絡バスの乗降場なども整備される予定。“アジア最大級の歓楽街”として世界的にも人気が高い歌舞伎町の新たなシンボルとして、多くの外国人旅行者が訪れることも予想される。
その10【横浜マリンタワー】横浜のシンボルが今秋リニューアルオープン!
モノ知りインフルエンサー
歴史あるシンボルタワーが現代風にアップデート(金子)
【タワー】
2022年9月リニューアルオープン
横浜マリンタワー
入場料平日1000円、土日祝1200円(展望フロア)
1961年の竣工以来、横浜のシンボルとして愛されてきた横浜マリンタワーが約3年間の大規模な改修工事を経て、この秋リニューアルオープンする。外壁をグリーンで彩った施設内には、散策途中に立ち寄りたいレストランやバー、旅のライブラリー、展望フロアなどが入る。
(住)神奈川県横浜市中区山下町14-1

ヒットアナリティクス
横浜ベイエリアに注目施設が続々開業!
昨年は桜木町からみなとみらいを結ぶロープウェイが開通。2022年は3月に「横濱ゲートタワー」、5月に「ウェスティンホテル横浜」が開業し、6月には「横浜みなと博物館」がリニューアルするなど、横浜ベイエリアは新規開業ラッシュ。これらの相乗効果で訪れる人が増えそうだ。
その11【新九頭竜橋】新幹線の横をクルマが走る!? 日本初の道路&新幹線併用橋が開通
モノ知りインフルエンサー
ほかに類を見ない構造で今から試運転が楽しみです(久保田)
【橋梁】
2022年10月開通予定
新九頭竜橋
福井県福井市北部の九頭竜川に開通する全長約415mの橋は、新幹線と道路が橋脚を共有する日本初の橋梁。中央に設けられた新幹線の路線の両サイドに片側2車線の県道と歩道を設け、鉄道ファンを中心に注目を集める。10月22日は開通を記念したランニングイベントを開催。

ヒットアナリティクス
これまで見たことのない新幹線の姿を楽しめるかも
防音壁が高いため乗用車から新幹線が見えるかは不明だが、バスなどの高い目線なら見える可能性も。福井駅に近い場所で停車する列車は速度が遅く、“見る”には適しているかも。近くには無料の展望台を備えた森田配水塔もあり、鑑賞スポットとして人気になりそうだ。