乗り物
2024/3/16 17:00

Makuake開始2時間で1000万円超え! 免許不要の電動バイク、glafitの特定原付「NFR-01 Pro」が登場

3月14日、glafitは特定小型原付「NFR-01 Pro」の先行予約販売をMakuakeにて開始した。道交法改正によりできた新車両区分「特定原付」の新しい乗り物で、座って乗れる免許不要の電動バイクとして注目を集める同製品は、プロジェクト開始から2時間でなんと1000万円を突破!

 

同日に行われた製品発表会では、製品紹介のほか実際にNFR-01 Proの試乗体験も実施された。一足先に体験してきた、話題の “漕がない自転車” の乗り心地をあわせてレポートしよう。

↑3月14日8時の開始から2時間で1000万円突破。3000万円にも届きそうな勢いだ(3月16日時点)

 

16歳以上は免許不要の新しい乗り物「NFR-01 Pro」

「特定原付」は、2023年7月に施行された改正道路交通法により追加された新たな車両区分。電動キックボードなどを想定した区分で、16歳以上であれば免許不要で乗ることができるほか、車道だけでなく自転車専用道も走行することができる。今回、glafitが発表し、Makuakeで先行予約販売を開始した電動バイクのNFR-01 Proは、この定義にあたる新型パーソナルモビリティだ。

 

その最大の特徴は、気軽さは自転車、性能は電動バイクという両者のいいとこ取りの「電動サイクル」であること。これは、動力源として電力を利用する “電動” に、自転車のように気軽に、という思いとmotorcycleの “cycle” を掛け合わせた同社の造語だ。

↑glafitが “電動サイクル” として提案するNFR-01 Pro

 

16歳以上の学生の通学からシニアのおでかけまで、幅広い世代の使用シーンが想定されているだけあって、操作性はアクセルスロットルを回すだけ、とシンプルに仕上げられている。走行モードは、最高時速20kmの「車道/自転車道モード」と同時速6km「歩道走行モード」があり、ハンドル部分に装備されたメーターのボタンで停車時に切り替えが可能。なお、ペダルはあるが、漕ぐ必要はなく足を置くだけものとなる。

↑ハンドル部分に装備されたアクセルスロットル(左)、ペダル式足置き(右)

 

↑走行モードはメーター表示で分かりやすい仕様。ボタンひとつで簡単に切り替えが可能だ

 

電動キックボードではカバーしきれなかった安定性の追求にも余念がない。同商品は、自転車のように座り乗りをすることで下重心となり、座席に体重を預けられて、かつバランスが取りやすくなる。また、電動キックボードよりも大径であるタイヤによって、段差などでの転倒リスクも抑えられる。

 

急こう配も止まらず登れるハイパワー!

オリジナル設計の高性能BMS(バッテリーマネジメントシステム)を搭載した48Vのバッテリーと、速度域時速20kmに最適チューニングした低中速域高トルク型、定格出力500wのインホイルモーターを採用。これにより、ペダルレスでも力強い走行を実現した。例えば、「都内で一番の急坂」と呼ばれる品川区の「まぼろし坂」は傾斜29%だが、デモ動画では途中で止まらずにグングンと登っていく様子を見ることができた。

↑上動画はNFR-01 Proで登坂する様子。まぼろし坂ではないが、グングン登っていくパワフルさが分かる

 

「電動バイクは、2015年頃から国内でも発売され始めました。しかし、なかなか普及しない。その一番の理由は、『坂が登れない』ことによる実用性の低さでした」と、当時を振り返った同社 代表取締役 CEOの鳴海禎造氏。2017年に発売したGFR-01では、その最適なソリューションをパワーが足らなくなったら漕いでフォローすること、としていた。しかし、NFR-01 Proは “漕がない自転車” でペダル部分が固定されている。そのため、実用性をより高めるために登坂性能を最大化した、と同製品の性能について語った。

↑glafit 代表取締役 CEOの鳴海禎造氏

 

さらに、従来シリーズよりも航続距離を伸ばすことにも注力した。その結果、体重60kgの人が平坦路を走行した場合、1回の充電で40km以上の走行が可能になった。バッテリーは本体に付けたままの充電も可能。

↑人力で漕げないからこそ1回の充電での航続距離にこだわった結果、40km以上の走行が可能に。中距離利用もできるスペックなので利用シーンが広がりそうだ

 

実際に乗ってみて、その力強さには驚いた。特に、スロットルレバーを回すと瞬時に加速したので、慣れないうちは初動時にバランスを取るのが難しいかもしれない。これは、走行中にも言えることだ。だが、実は今回が自転車以外の二輪車に、本格的に乗車するのが初めての筆者でも、結果的には無事に安定して走行することが出来たので、この点は安全運転にさえ気を付ければ問題ないだろう。

 

そして紹介の通り、傾斜も難なくスイスイと登ることができたのには感激した。ブレーキは自転車と同じ操作方法で、左で後輪、右で前輪のブレーキが作動する。この操作も、違和感なく自転車の延長線上で行うことができた。

↑クルマや人の往来が多い場所でも、快適な走行が楽しめる

 

スマホアプリで遠隔管理も可能

さらに、特定原付では国内初となる4G LTE通信を内蔵し、スマートロックとアプリに対応。販売ガイドラインを遵守するにあたり、年齢確認やナンバー登録、自賠責保険加入などの登録ができない限り車両の電源が入らないようになっている。特定原付の事前準備がスマホアプリだけで完了するシステムも、今回が国内初の導入となる。バッテリー残量の確認や、位置情報表示、鍵の開錠などもスマホアプリから遠隔管理することが可能だ。

↑アプリから遠隔操作で、NFR-01のバッテリー残量や位置情報、鍵の開錠が可能。※画面は開発中のもの

 

価格は、33万6600円(税込)のところ、Makuakeの先行予約販売では先着順で、最大35%オフの21万8790円から購入可能。5月30日18時まで実施される。カラーはマットブラックとラテベージュの2色。冒頭で述べた通り、爆発的な人気なので、気になる人はぜひMakuakeプロジェクトページへ!

↑NFR-01Pro マットブラック(左)、ラテベージュ(右)。セット内容は、本体1台とカードタグキー、バッテリー、充電器が各1個

 

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