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2024/12/30 7:00

地球は平面!? 南極での検証で得た結果に信奉者の意見が割れる

人類が宇宙に飛び立ち、宇宙から見ても地球が丸い球体でできてることは明白な事実。そんな現代でも、「地球は平面でできている」と唱える人物がいます。そんな人が地球平面説(地球の形は平面で円盤状になっていると唱える説)を確かめるために、南極で「最後の実験」を行いました。その結果は……?

↑地球は平面?

 

ジェラン・カンパネラさんは、YouTubeで地球平面説について論じる自身の番組「Jeransim」を持っています。彼が考える地球とは、球体ではなく平面。そして、地球の最南端にある南極大陸は、世界中のすべての大陸を囲み、すべての海を押さえている氷の壁であると信じています。

 

これを検証する方法の一つが、南極での太陽の動きを調査すること。ジュランさんが考えるように地球が平面なら、太陽は毎日昇って沈みます。しかし地球が球体なら、南極では夏に太陽が一日中昇らない「極夜」、冬には太陽が一日中沈まない「白夜」となります。これは地球が自転する軸が、太陽に対して傾いているため。

 

そこで、南極で太陽の動きを確認するために、ジュランさん自ら南極を訪れることになったのです。これは南極までの旅費3万5000ドル(約550万円※)を提供する主催者が現れたため。ジュランさんは旅行費用の負担がないという条件で、同じように地球は平面であると信じる人物たちとともに、この旅に出ることに合意したのです。

※1ドル=約156円で換算(2024年12月21日現在)

 

そんなジュランさんが南極で目にしたのは、夜になっても一日中太陽が沈まない現実。彼は恥ずかしそうに「正直言って、24時間太陽が存在するなんて思っていなかった。しかし今はそれがあると信じている」と、真実を認めたのです。ジュランさんは「人生では間違えることがある。私はかなり確信していた」と語っています。

 

ただし、ジュランさんと一緒に南極を訪れた地球平面説支持者の中には、地球が平面であるという考えをなかなか捨てられない人物もいる模様。「南極で24時間太陽が出ていることが、地球が球体であることの証明になるとは思わないし、これは単に一つのデータポイントに過ぎない」と話している人物もいるようです。

 

【主な参考記事】

Daily Mail. Flat Earther travels all the way to Antarctica to put his theory to the test – only to realise our planet is very much round. December 18 2024