「異世界に迷い込んだような、人生観が変わる体験ができる」と言われるオーロラ。自然がつくる神秘的な現象です。そんなオーロラを宇宙から見たら、どう見えるのでしょうか?
地球のオーロラを宇宙から見下ろす。そんなレアな体験をシェアしてくれたのは、米国人宇宙飛行士のドン・ペティットさん。69歳の彼は米国航空宇宙局(NASA)の最年長宇宙飛行士であり、現在は自身で3度目となる国際宇宙ステーション(ISS)に滞在しています。
ドンさんは先日、宇宙から見たオーロラの様子をXに投稿しました。「オーロラの上を飛行中。激しい緑色だ」と、彼はその投稿に書いています。
確かに、真っ黒な地球の一部分が、強烈に明るい緑の光の帯に覆われているのがわかります。
と、ここで不思議に思うのが、宇宙飛行士がいる地点とオーロラの位置について。地上からオーロラを眺めると、上空のはるか遠くにきらめいていると思いませんか? しかしISSから見れば、オーロラはずっと下方で起きていることなのです。
オーロラが発生するのは、だいたい上空130kmの位置。場合によっては100kmほどの低い位置になることもあります。一方、地球の上空をまわっているISSの位置は上空370~460kmくらい。つまりオーロラはISSからずっと下の場所で発生しているというわけです。
ドンさんが撮影したオーロラの動画に対して、「ちょっと待って! オーロラはそんなに低い場所なの⁉」というコメントもあります。
「オーロラは上からどんなふうに見えるか想像できなかったが、これは信じられない!」「まるで巨大なエメラルドが生き返ったみたいだ!」など、考えたこともなかったオーロラの様子に多くの人がコメントを残しています。
現実的には難しいですが、オーロラを地上と宇宙の両方から眺めることができたら最高かもしれませんね。
Flying over aurora; intensely green. pic.twitter.com/leUufKFnBB
— Don Pettit (@astro_Pettit) January 6, 2025
【主な参考記事】
Daily Mail. See the Northern Lights from ABOVE: NASA astronaut on board the ISS shares mesmerising bird’s-eye view video of the aurora. January 7 2025