英国のロンドン動物園で、園内にいる動物の数をカウントする調査が始まりました。ライオンやトラ、ゴリラなど動物園でおなじみの大型動物から、鳥類、爬虫類、無脊椎動物まで、1万点以上のすべての生き物が対象です。
この調査は毎年行われており、動物園の係員が担当の動物の数を数えていきます。ロンドン動物園のSNSでも、その様子を動画で紹介しており、紙とペンを持った飼育員に「何しているの?」というように、ちょっかいを出している動物もいます。
この調査の目的は、絶滅危惧種の繁殖プログラムの管理に役立てること。調査結果は「ZIMS Species360」と呼ばれるデータベースを介して、世界中の動物園に共有されるのです。例えば、ロンドン動物園では2024年、ゴリラの赤ちゃん2頭が誕生したので、世界のゴリラの個体数は2頭増えたというような情報です。このようにして、世界の動物の増減について把握し、絶滅危惧種の管理に活用されるのです。
さらに、毎年行っている調査のため、ある種の数が増えれば、どの親から生まれた子なのかということも、ある程度見えてきます。そうすることで、「どんなふうに繁殖しているか多くの情報が得られる」と言われています。
ただし、ライオンやキリンのような大型動物なら数のカウントは簡単ですが、小さな生き物になると、なかなかそうもいかないでしょう。ちなみにミツバチについては、数のカウントが難しいため、ミツバチの群はまとめて1匹として数えることにしているそうです。
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【主な参考記事】
Daily Mail. London Zoo’s residents are counted in their annual stocktake, including 2 baby gorillas. January 4 2025
London Zoo. London Zoo Annual Stocktake returns. January 3 2025