島から島へ物を運ぶときは、船と陸地の両方で貨物の輸送が必要。しかし、海上と空中の飛行が可能なら、一つの交通手段で一気に輸送することができるようになります。そんな理想を実現しようしているのが、船のように海上を運航しながら空も飛べる水陸両用ドローンです。
この開発を行っているのは、米国のフライングシップ・カンパニー。フライングシップ、つまり「空飛ぶ船」と名付けられたそのドローンは、左右に翼が付いていて、水陸で駆動するホバーエンジンを搭載しています。翼幅は約3メートルで、小型飛行機のようなシルエット。ハイブリッドの電気推進と航空力学を組みわせた仕組みになっているようです。
フライングシップの特長の一つはスピード。一般的な船の速度は時速30~40km程度であるのに対して、このドローンはその約10倍の速さを誇るそうです。
フライングシップは最大22kgの荷物を積みながら、島から島への輸送を無人で効率的に行うことができるとされています。同社によれば、従来の島間での輸送コストを4分の1まで抑えられるのだとか。
すでに70回の試験飛行を行っているフライングシップは、航続距離や積載量の異なるタイプを五つ揃えているそうです。
フライングシップは先日、米ラスベガスで開催された世界最大規模のテクノロジー展示会「CES」でも紹介され、注目を集めていました。フライングシップはまもなく発売される予定ですが、2025年には新しいモデルも導入されるそう。水陸両用ドローンの活躍に期待しましょう。
【主な参考記事】
The Sun. BEST OF BOTH Watch flying drone SHIP with wings that skim ocean to fly 10x faster than a boat but cost a fraction of a plane journey. January 14 2025