屋根付きの三輪スクーターにプロペラが付いて、そのまま空を飛ぶ……。そんなシンプルでわかりやすい発想とも言える「空飛ぶバイク」が、いま中国で開発されています。
中国のリクターという会社が先日発表したのが、「スカイライダーX1」。屋根が付いたバイクの天井部分には折りたたみ式のプロペラが付いていて、道路を走るときはバイクになり、プロペラを展開すれば空飛ぶバイクに変わり、空中を飛行できるというものです。
これを実現したのは、軽量な素材であるカーボンファイバーと、航空機グレードのアルミニウムを使用し、バイクをかなりの軽量にしたことがあるそう。これによって、公道を走る車両としての強度や耐久性を確保しながら、飛行も可能にしたのだとか。
また、自動離着陸機能が搭載されているため、ドライバーが飛行のための運転技術を持っている必要はありません。現在地と目的地を入力すれば、最適なルートを探し、ハンズフリーで乗車できるのだそうです。最大速度は時速約100kmまで出ることから、もし実現すれば、近距離への交通手段として有効に利用できるかもしれません。
およそ6万ドル(約930万円※)で市場に売り出される予定の同バイク。指摘されているのは、まだ計画構想段階であり、リクター社には電動自転車を製造した経験しかないこと。さらに、試作機については飛行試験や実用モデルといった、重要とみなされるデータや書類が付いていなかったことも懸念事項として挙がっているようです。
※1ドル=約155円で換算(2025年1月21日現在)
【主な参考記事】
The Sun. EASY RIDER China unveils FLYING MOTORBIKE dubbed ‘Skyrider X1’ that has folding helicopter blades & streaks over cities at 60mph. January 15 2025