ワールド
2025/2/28 11:30

「プロのボディガードを呼べる」アプリが米で人気急上昇! 日本も必要?

1位のウーバー、2位のAirbnbに続いて、米国のApp Storeランキングで3位に急上昇した「プロテクター」というアプリ。米国社会を象徴する、日本では考えにくいものです。

↑アプリで呼べる

 

プロテクターは2024年末にリリースされ、わずか数か月足らずでApp Storeランキングの上位に食い込みました。このアプリは、ユーザーの必要に応じてボディガードを雇えるアプリで、現役軍人や元軍人、元警察官、元SWATメンバーなど、本格的なキャリアを持ったメンバーが要望に応じて派遣されるサービスです。わかりやすくいえば、オンデマンドのボディーガード派遣サービスであり、米国では「銃をもったウーバー」なんて表現されているのです。

 

App Storeのアプリ紹介サイトでは、いかにも屈強そうな男性が「ロサンゼルス警察で27年働いてきました」「米国空軍でのキャリアがあります」などと、自身の経歴を紹介。このようなプロのボディガードを、自分で頼みたい時間、頼みたい場所に応じて依頼できるというわけです。

 

ボディガードには、ネクタイを締めたスーツ姿、ジャケットを羽織ったカジュアルスタイル、普段着風などの選択肢の中から服装を指定することも可能。ドライバー付きのクルマを用意することもできるこのアプリは、シチュエーションに応じて適切に警護を依頼できそうです。

 

プロテクターは、まだニューヨークとロサンゼルスの2都市でしか利用できません。それに、ボディガードを要請するという状況は、それなりの立場にある人に限られるだろうし、料金だってかなりかかりそう……。それなのにアプリランキングの上位になったのは、2024年12月に米国の大手保険会社のCEOが銃で撃たれて死亡した事件の影響が大きいようです。企業のトップなどをはじめ、一般の人も「プロのボディガードを気軽に派遣できる」サービスに注目したというのは、不思議ではありません。

 

この米国発のアプリがそのまま日本で展開されることは、ちょっと考えにくいもの。それでも、「自分や家族が心配なときに」ガードしてくれる人を派遣できるニーズは、眠っているかもしれません。日本の社会に応じた同様のアプリが今後生まれるかどうか注目です。

 

【主な参考記事】

The Sun. PROTECTOR ‘Uber with guns’ app that allows you to hire an armed bodyguard on-demand storms the Apple chart after CEO assassination. February 19 2025

App Store. Protector – Book Armed Agents.