米国の物価高と円安のダブルパンチで、遠のいてしまったハワイ旅行。それでも、できるだけ旅費を抑えてハワイに行きたいと思う人に朗報となるかもしれないのが、まもなくハワイの一等地に完成するカプセルホテルです。

ハワイ州観光局のデータによると、2025年1月のオアフ島のホテル代金は、1泊1室の平均で291.73ドル。日本円で4万3000円以上になります。日本からハワイに行くスタンダードな旅程は3泊5日か4泊6日ですから、ホテル代だけでも軽く10万円を超える計算です。
そこで救世主になるかもしれないのが、この春に誕生するカプセルホテル。日本でカプセル型ホテルを展開するファーストキャビンが手がけるもので、宿泊料金は1泊120ドル(約1万8000円※)からと、かなりお手ごろ感があります。
※1ドル=約150円で換算(2025年2月28日現在)
客室は、ファーストクラス(4室)、ビジネスクラス(9室)、プレミアムエコノミー(90室)の3タイプ。ファーストクラスは広さが4.3平方メートルの1段式で、ダブルベッドとナイトスタンド付き。ビジネスクラスとプレミアムエコノミーはどちらも、広さが2.5平方メートルのシングルベッドのみ。プレミアムエコノミーは2段式ですが、ビジネスクラスは1段式で高さにゆとりがあります。
トイレとシャワーは共用で、それ以外に、サウナ、ランドリーも共用施設として設けられ、ロッカーや荷物の預かりサービスもあるとのこと。
日本ではおなじみのスタイルなので、日本人なら抵抗なく利用できそうです。でもこのニュースを知った海外の人からは、こんな反応が……。
「棺桶ホテルに1泊120ドルなんて高すぎる」
「ハワイが人間農場に参加した…なんて悲しい」
「お願いだから、ハワイを台無しにしないで」
「あぁぁぁぁぁぁ、地獄だ、いやだーーーー」
「ぞっとする」
などと、悲観する声が少なくないようです。
その一方では「これ大好き!」「独身で若いなら、これ最高!」「いいアイデアだね」という声もあり、日本のスタイルを知っている人には受け入れられるかもしれません。旅の予算と、ハワイに何を求めるかによって、このホテルの捉え方も変わってくるものでしょう。
肯定派と否定派を二分するような、ハワイのカプセルホテルの誕生。オープン後にどんな反響を得るのか注目ですね。
【主な参考記事】
USA Today. Your trip to Hawaii just got cheaper: See Waikiki’s upcoming capsule hotel. February 27 2025
Hawaii Tourism Authority. Island Highlights.