前面からサイドまで大型スクリーンが設置される。近未来のフライトでは、そんな座席に座れるかもしれません。米デルタ航空が導入する革新的な新しい機体について紹介しましょう。

デルタ航空が発表したのは、カリフォルニアを拠点とするスタートアップのジェットゼロ(JetZero)との提携。同社の代名詞とも言えるのが、ブレンデッド・ウィング・ボディ(BWB)と呼ばれる、翼部分と胴体を一体に設計した機体。米軍やNASAなどと協力して、軍用機などにも採用されている形です。
ジェットゼロがこのBWBで目指しているのが、燃料消費量や二酸化炭素排出量を従来の飛行機から大幅に削減し、2050年までに航空業界にネットゼロをもたらすこと。航空業界全体が目標として掲げる、2050年までのネットゼロ達成に向けた取り組みの一環として、デルタ航空はジェットゼロと提携して、この新しい形の商業機を展開していこうと考えているのです。

ジェットゼロの革新的な設計は、見た目だけではありません。定員乗客数は250人以上でありながら、各席ごとに頭上に専用の物置スペースがあるほか、客席の列数を減らすなど、フライト体験を向上させる工夫が取り入れられるとのこと。
ジェットゼロが発表した客席のイメージ図では、大型スクリーンが前方からサイドを覆うように設置されています。もしこれが実現したら、臨場感あふれる環境で映画や音楽に没頭できて、シネマに行く感覚で飛行機に搭乗できるかもしれません。
ジェットゼロは2030年までに商用サービスを開始することを目指しています。デルタ航空は今回のパートナーシップでジェットゼロの実物大デモンストレーターの製造を支援し、2027年までに初飛行を実現したいと発表しています。
【主な参考記事】
New York Post. Delta Air Lines shares first look at the future of air travel with new plane design. March 6 2025
PR Newswire. JetZero, Delta partner to design the future of air travel by advancing first-of-its-kind, 50% more fuel-efficient aircraft for domestic and international routes. March 5 2025
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