骨折などの治療に使われるギプス。患部を固定させるための物ですが、ムレたり、中が痒くなったり、臭いがこもったり、不快感をもたらすことが問題でした。それらを解決して、しかもファッショナブルに装着できるギプスを米国のスタートアップが開発しています。

シカゴを拠点とするCast21は、イリノイ大学出身のエンジニア3人が起こした会社。同社の最高技術責任者を務めるトラウトナーさんは、これまでケガや手術で50回以上もギプスをはめた経験があるそう。そこで、電気技師とバイオメディカル設計技師とチームを組んで、これまでの常識を打ち破るギプスを作り出すことにしました。

それは、大きなメッシュのような網目状になったギプス。このギプスは最初の状態では筒状になっているので、そこに腕を通します。次に、特許を取得した液体樹脂をギプスに流し込みます。樹脂はおよそ3分でゲル状になるので、医師によって患部をしっかりと固定できるように調整したら完成です。
メッシュ状になっているから通気性がよく、ムレや痒みをぐっと軽減できるでしょう。しかも防水なので、濡れても大丈夫。装着したままシャワーを浴びたり、プールで泳いだりできるのです。液体樹脂には、青、赤、パープルなどの色がつけられているため、患者は洋服を選ぶように好きな色を選んで、治療中でも楽しく過ごせそうです。
また、従来品ではギプスを外す際に特殊な道具と技術が必要ですが、このギプスならハサミでカットするだけと、医療従事者側にとってもメリットが大きいのです。
現在、Cast21では足首を骨折した患者向けのモデルを開発中。今後は身体のあらゆる部位で使えるよう、型を開発する予定だそうです。包帯でがちがちに巻いたギプスをはめることは、もうすぐなくなるかもしれませんね。
【主な参考記事】
DesignWanted. Waterproof, itch-proof, and breathable: this is the arm cast of the future. February 26 2025
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