海藻は身体にも環境にもいい
プラントベースド・フードは野菜ばかりではありません。もうひとつ注目を集めている植物に海藻類があります。日本ではわかめ、海苔、昆布など、当たり前のように食卓に上っていますが、アメリカで海苔に代表されるような海藻類が受け入れられてきたのは最近のこと。今後は従来のタンパク質や炭水化物に替わるものとして、海藻類や水生植物の需要がますます高まっていくのではないかと言われています。
海藻類や水生植物は、野菜と比べて、木を切って田畑を確保したり水やりをしたりする必要もないので、「最も環境にやさしい食物」とも言われており、環境に対する悪影響を懸念している消費者からの支持も高くなっています。現在マーケットでは昆布ジャーキー、抹茶風味の昆布麺(写真上)、睡蓮の種のポップコーンなどが販売中。睡蓮の種のポップコーンには塩やチーズ、チョコレートといった味のバリエーションも揃い、手軽でヘルシーに楽しめるうえ、環境にもやさしいスナック菓子として人気が出始めています。
まとめ
アメリカでは以前から和食が広まっていましたが、豆や海藻類を使ったプラントベースド・フードの流行は、和食の素晴らしさを改めて認識させてくれます。アメリカ人だけではなく、私たち日本人も食生活を見直すべきかもしれません。
後編でもアメリカの最新の食トレンドをお届けします。健康志向を意識しつつも、現代人の生活に合わせた乾燥サラダや、若者の間でヒットの予感を漂わせるマルチセンサリー・フードなど、最新の興味をそそる食品が登場します。