ビーガンアイスとは一線を画す! 「100%植物性アイスクリーム」が登場

ink_pen 2019/11/29
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ビーガンアイスとは一線を画す! 「100%植物性アイスクリーム」が登場
佐藤まきこ
さとうまきこ
佐藤まきこ

大学時代に細胞培養の研究を専攻した後、メディア・広告の世界へ。雑誌編集者や広告のプランナー、コピーライターとして長年経験を積み、フリーランスのプランナー、エディターとして活動中。ハワイ、オアフ島在住。Instagram: @hawaii_milestone

ビーガンやベジタリアン志向の増加とあわせて、「インポッシブルバーガー」など、植物由来の肉や魚などの代替品が数多く生まれていますが、今度は植物由来の原料から作られたアイスクリームが登場しました。試食した人によると、一般的なアイスクリームとほとんど見分けがつかいほどの美味しさなのだとか。これまでのビーガンアイスクリームとは一線を画す、100%植物由来のアイスクリームとはどんなものなのでしょうか?

↑Eclipse Foodsの100%植物性アイスクリーム

 

植物由来のアイスクリームを発表したのは、アメリカの「Eclipse Foods」。共同創業者のアイロン氏は、植物原料の代替食品を促進する非営利団体「グッド・フード・インスティテュート」で活動していた、いわば代替食品の専門家。さらに、相棒のボウマン氏はミシュランスターをとったレストランでかつて働いていたシェフ。そんな2人がタッグを組み、植物性原料だけを使ったアイスクリームを完成させたのです。

 

彼らが使った主原料は、コーンとキャッサバ(イモの一種)。これを分子レベルで牛乳のたんぱく質と似た構造にさせ、アイスクリームの製造に必要となる乳製品の代替原料を作ったのです。できあがったアイスクリームは、見た目も味わいも、従来のものとほとんど遜色ないものなのだそう。米メディアのCNNの記者たちが試食したところ、ほとんど全員が「従来のアイスクリームと見分けがつかなくて驚いた!」と記事で紹介しています。

 

ビーガンアイスクリームとの違いは?

これまでにも乳製品を使わない、ベジタリアン向けのさまざまなアイスクリームが販売されてきました。それらは主に牛乳の代わりに豆乳やアーモンドミルクを使用したもの。一方、Eclipse Foods のアイスクリームは大豆、ナッツ、ココナッツ、グルテンなどのアレルゲン物質を一切不使用のため、食品アレルギーを持つ人やビーガンの人も安心して食べられるというメリットがあります。

 

さらに、さまざまなフレーバーをつけることも可能。現在販売されているのは、味噌チェリーとオリーブオイルプラム、スパイス・メキシカン・ホットチョコレートがラインナップされています。

 

Eclipse Foods の植物由来アイスクリームは、現在ニューヨークとサンフランシスコで味わうことが可能。ニューヨークにある若者に人気のアイスクリームブランド「オッドフェローズ(OddFellows)」では味噌チェリー味とオリーブオイルプラム味が、サンフランシスコにある「ハンフリースロコム(Humphry Slocombe)」ではメキシカン・ホットチョコレートが販売されています。

 

味噌チェリー味など想像もつかない独特なフレーバーもありますが、興味のある方はトライしてみてはいかがですか?

 

エビじゃないエビも出た! 米国発の「人工エビ」は地球の救世主となるか?野菜中心の食生活を送るベジタリアンやビーガンが世界で注目されヘルシーな食材を求める声がますます高まっていることや、世界的な食料不足問題を解決する一助として、最近増えてきているのが本物そっくりの「人工肉」です。そして、そんな人工食材のなかに、人工のエビまで開発されてきているのです。

 

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