食品廃棄物で祝う結婚披露宴
2018年に湖水地方のカンブリアで結婚式を挙げたカップルは、イギリスで初めての「食品廃棄物ウェディング」で一躍有名になりました。135人の招待客は、披露宴のご馳走がすべて食品廃棄物から作られていたという事実にまったく気付かなかったと語っています。
賞味期限が迫った商品やスーパーで拒否された形の悪い野菜や果物を、卸業者やレストランから収集し販売するチェ-ン店の「リアル・ジャンクフード・カフェ」が材料の調達に協力しました。当日の披露宴のメニューは、チーズとハムの盛り合わせ、鶏肉の白ワインとマッシュルームソース添え、ベジタリアン用チリコンカン、フルーツサラダの濃厚クリーム添え。この結婚式の後、イギリスでは「食品廃棄物ウェディング」を希望するカップルが増えているそうです。
イタリアでも結婚式での食べ残しを再利用する運動が見られますが、そのような行動を起こしているのは若い世代でした。イギリスのToast Aleや食品廃棄物ウェディングなどを見ると、やはり若い人たちが食品ロスの削減に対して積極的に動いているように見えます。若い世代から食の新しい価値観が生まれており、それは日本の「もったいない」という考え方とも通じるでしょう。今後の発展に注目です。
執筆/ラッド順子
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