AppleのスマートウォッチApple Watchが、心臓の異常を早期に発見したり、あるいは自動車事故に遭ったときに自動で救助を呼んだりと、人の命を救うことは珍しくありません。しかし最近、なんと生き埋めにされた女性がApple Watchのおかげで助かったとのニュースが米国から飛び込んできました。
米NBC Newsによると、その女性は別居中の夫と進行中の離婚やお金につき相談したあと、自宅で襲われたとのこと。そしてダクトテープで手や足も縛り上げられ、口にも猿ぐつわされたものの、夫が離れたスキにApple Watchで911(緊急通報用の番号)に電話をかけることができたと語っています。
【NBC Newsの動画(英語)】
その後に女性はガレージに引きずり込まれ、Apple Watchもハンマーにより破壊されてしまいました。まさにギリギリのタイミングだったようです。
それにより警察が家に駆けつけましたが、夫は彼女をクルマで運び去り、離れた場所で埋めてしまいました。そして女性は何時間も経ってから自力で脱出し、約30分ほど走って人家を見つけたそうです。最終的には、その家にいた人が警察に通報してくれたとのことで、「直接Apple Watchに救われた」わけではありません。
もっとも、先にApple Watchで通報していたために警察も出動し、夫も下手な動きが取りにくかった可能性があるはず。発見された当時、女性は首や顔の下、足首にダクトテープを巻いたままで、足や腕、頭には大きなあざがあったそう。もし夫に素早く追われていたら、危うかったかもしれません。
Apple Watchで緊急SOSを使うには、Apple Watch または近くにあるiPhone のモバイルデータ通信接続や、インターネット接続を経由したWi-Fi 通話機能が必要です。
緊急電話のかけかたは、サイドボタン(デジタルクラウンの下)を長押しし、「緊急電話」スライダが表示されたらドラッグします。または、サイドボタンをそのまま押し続けるとカウントダウンが始まり、自動的に緊急通報サービスに電話がかかります。