野生の動物が人間の食べ物を奪ったり人を襲ったりする事件は、日本でもしばしば発生しています。そんな事件は海外でも同じく起きていますが、タイでは先日、セブンイレブンに野生のサルが現れました。
事件が起きたのは、タイのとあるセブンイレブン。2匹のサルが現れて、店の外に置かれていたカゴによじ登り、その中に入っていたバナナをくわえて持ち去ったのです。2匹は、近くにあった電線や柱を器用に飛び回って、何度か同じカゴからバナナを取っていきました。さらに店の裏手では、生ごみのようなものをあさっていた別のサルもいたようです。
店員が追い払おうとしても、サルたちは電線などによじ登るだけで、逃げだすそぶりも見せません。この様子を捉えた動画を見ると、周囲にはあっけにとられたまま傍観する人たちも写っており、サルたちが街中でそれほど警戒することなく、走りまわっていることかがうかがえます。
タイでは近年、野生のサルがこのように街中に現れて、人の食べ物を奪い取ったり、人を追いかけたりする事件が発生しているそう。観光地では、新型コロナウイルスのパンデミックで観光客の姿が消えてしまうと、サルがさらに攻撃的になって、建物に侵入するケースなどが増えるといいます。
タイ政府は、サルの保護区を作ったり、集団で不妊手術を行うプログラムを設けたり、個体数を管理しようとしているそう。しかし、サルたちが自然にある果物ではなく、人間の街中にあるバナナを奪うようになっている現実を知ると、やるべきことはまだ他にあるのではないかとも思われます。
【主な参考記事】
New York Post. Wild monkeys raid Thailand 7-11, make off with banana haul in bizarre theft: video. September 20 2023