お湯を沸かしたら数分後に食べられるインスタントラーメン。日本はもちろん、中国、インドネシア、ベトナムなど、アジアを中心に広く食べられています。そんな文化を取り入れたのが、米・ニューヨークにある「インスタント・ヌードル・ファクトリー」。好評のため、間もなく2号店をオープンするそうです。
インスタント・ヌードル・ファクトリーが提供するのは、名前の通り、インスタントラーメンのみ。スクリーンで好きなラーメンを選ぶと、袋を開けただけのインスタント麺が紙製のラーメンどんぶりに入れられて出てきます。店内には、どんぶりの上からお湯を注ぐことができるIH調理器があるので、客はそれを使って自分でラーメンを調理します。
同店で扱っているインスタントラーメンは115種類。店内の壁にはインスタントラーメンのパッケージがずらりと展示されていて、世界各国から集められたことが分かります。「出前一丁」「サッポロ一番」「カップヌードル」など、日本でもおなじみの物もちらほら。
セルフサービスで徹底的にシンプルなオペレーションになっているためか、価格は良心的。インスタントラーメンの価格は2.4ドル(約360円※)から、高いもので6.5ドル(約980円)。ねぎやコーンなどのトッピングを無料で3つまで選ぶことが可能。追加料金を払えば、エビシュウマイ(2.5ドル)、パルメザンチーズ(1ドル)、豆腐(3ドル)なども添えることができます。
※1ドル=約151円で換算(2023年11月16日現在)
シンプルなインスタントラーメンなら、5ドル以内で食べられて、店にはウェイターもいないからチップも不要。物価の高いニューヨークで、これだけのプチプラで食事できるというのは驚きかもしれません。
そんな破格の軽食スポットとして人気を呼んだためか、11月下旬には同じニューヨーク内に2店舗目をオープンする予定だそう。
「スーパーで安く購入できるインスタントラーメンを、なぜ自分で調理して外食するのか?」と、SNS上で起きている疑問に対して、オーナー夫婦は「コーヒー豆とミルクを自分で買ったほうが安いけれど、カフェでラテを買うのと同じ」と話しています。
インフレで物価上昇が続く米国では、こんな激安ラーメンスポットが静かな人気を集めていくのかもしれません。
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【主な参考記事】
New York Post. NYC restaurant serves instant ramen — that you have to cook yourself. November 14 2023