12月14日朝、米ニューアークの電車の駅に1頭の牛が現れました。珍客の到来に、ちょっとした騒動になったのです。
牛が現れたのは、ニュージャージー・トランジット線のニューアーク・ペン駅。立派な角を持った雄牛のようですが、幸いだったことに牛が現れたのは駅のホームではなく、電車が通る線路でした。
牛はホームのほうをじっと見つめたり、周囲の様子をうかがったりしていたそう。駅のホームからは少し離れていたため、人々も不安げに牛の様子を見ていることが動画からも分かります。そのうち牛は線路沿いを走り始めましたが、並走する電車からは牛が走っている様子も捉えられています。
この牛は、体重がおよそ320~360kgで、1歳半ほどのテキサスロングホーンと見られ、どうやらこの地域の食肉処理場か輸送トラックから逃げ出したよう。この日、地元で牛やヤギなど450頭近くの動物を飼育しているスカイランズ動物保護区には、駅に現れた牛に関する通報が何百件もかかってきたそうです。
結局、牛は1時間近く線路や駅の辺りをうろついた後、ニューアーク市の警察によって捕らえられ、スカイラインズ動物保護区に連れていかれました。今後、検査などを受けて、他の牛たちと一緒に暮らすことになるのか検討されるそうです。
電車が最大45分遅れる事態となった今回の牛騒動。ケガ人の報告はなかったそうですが、この牛の生活もハッピーになってほしいものです。
【主な参考記事】
New York Post. Bull that escaped slaughterhouse taken to animal sanctuary after causing rush-hour chaos on Newark-Penn Station tracks. December 14 2023