1月半ばから大寒波に見舞われている米国。気温がマイナス40℃を下回る地域もあり、多数のフライトが欠航し、凍結や積雪による交通事故が多発するなど、各地で混乱が起きています。そんな中、テキサス州の池で珍しい風景が観察されました。
最高気温が4℃を下回る寒い日が続いた先日、450匹以上のワニをはじめ、保護された爬虫類を飼育する地元の「ゲーター・カントリー」で、ワニが暮らす池が凍ってしまったそう。
そこで見られたのが、ワニが池の水面から鼻だけを突き出して、じっとしている姿。「ワニが池と一緒に凍ってしまったの?」とか「あまりの寒さにワニは死んでしまった?」と思うような光景です。
でも実は、ワニは凍った池の中で冬眠をしているのだそう。水面から鼻だけを出し、池の中では、毎分3回の心拍数で生きているのだとか。
ワニなどの爬虫類は、周囲の環境に合わせて体温を変化させる変温動物。冬眠すると最小限の活動だけを行い、代謝を抑制した状態になるといいます。冬眠中は起きて水を飲むこともあるそうですが、やがて再び気温が暖かくなれば、通常の活動に戻るとのこと。
凍った池の中でも生き延びるテクを持ち合わせているとは、ワニの底力を改めて教えてくれるエピソードですね。
【主な参考記事】
6abc. Frozen alligator still alive after found totally submerged in iced-over pond. January 23 2024