ガソリンスタンドに併設された小さなショップ。そんな小さな店の一画にあるハンバーガーショップが、米国で最近ブームを呼んでいます。中には行列ができる店もあり、購入を楽しみにしている人が増えているようです。
ニューヨーク中心部のマンハッタンにあるガソリンスタンドに先日、ハンバーガーショップ「スマッキング・バーガー」がオープンしました。オーナーのトミーさんが、ガールフレンドのエリザベスさんと二人の従業員と共に働く小さな店で、注文を受けると鉄板でパテを焼き、ポテトを揚げて、ハンバーガーとフライドポテトのセットを作ります。
お昼の開店時間が近づくと、周囲のオフィスビルで働く人や近所の人などが店に集まり、あっという間に最長1時間待ちになるほどの行列ができています。
なぜ、そんな小さなハンバーガーショップが人気なのか? 不思議に思うかもしれませんが、その理由の一つは、懐かしさを感じられるから。かつての米国では、ガソリンスタンドにこんな小さなハンバーガーショップがよくあったのだそう。子どものころに父親や母親とガソリンスタンドに立ち寄り、そのついでにハンバーガーを買ってもらった……。そんな体験を人々は懐かしく思い出しているのだと言われています。
また、比較的手頃な価格で販売されている点も魅力なのかもしれません。スマッキング・バーガーでは、パテ2枚にアメリカンチーズとレタスをのせた「ザ・ビッグ・スマック」を8.99ドル(約1400円※)で販売。人件費も食材も高騰するなか、マクドナルドのビッグマックセットは10ドル以上、ときには20ドル近くする店もありますから、この店のハンバーガーが良心的な価格設定であるとわかるでしょう。
※1ドル=約156円で換算(2024年5月10日現在)
観光ガイドブックにはおそらく載っていないであろう、こんな小さなハンバーガーショップ。米国に行く機会があれば、現地のガソリンスタンドをチェックしてみては?
【主な参考記事】
New York Post. NYC’s hottest new hamburger is from a gas station. May 8 2024