太陽系で最も大きな惑星は木星で、直径は地球の11.21倍。そんな木星よりもさらに大きな惑星が、太陽系の外で見つかりました。その惑星はかなり異質で、綿菓子のようにふわふわしているのだとか……。
「WASP-193b」と名付けられたこの惑星。ベルギーのリエージュ大学のEXOTIC研究所、米国のマサチューセッツ工科大学などの共同研究チームが発見しました。
太陽系より外にある「系外惑星」で、地球から1000光年以上も離れたところにあります。「光年」とは、光が秒速約30万kmというすさまじい速さで1年間かけて進む距離のことで、1光年は約9兆4600億km。地球から太陽までの距離は、0.000016光年ですから、この惑星がいかに果てしなく遠いところに存在するかがわかるでしょう。
さらにこの惑星の特徴は、木星より1.5倍も大きいということ。おまけに、1立方cmあたり約0.059gと、密度がとても低いことも挙げられます。木星の密度は、1立方cmあたり約1.33g、地球は1立方cmあたり約5.51gですから、いかに密度が低いかわかるでしょう。
これまで発見された惑星は5000以上ありますが、密度の低さはその中で2番目。同じくらいの密度のものといえば、綿菓子が挙げられるそうです。
私たちの想像をはるかに超える広大な宇宙には、まだまだ考えもしないような惑星が存在するのかもしれません。
【主な参考記事】
The Sun. FLUFF BALL Giant ‘ultra-light’ planet bigger than Jupiter is ‘super fluffy just like cotton candy’ in bizarre space ‘anomaly’. May 15 2024