航空券には、出発地と到着地の空港コード、便名、出発時間など、さまざまな数字とアルファベットが印字されています。しかし、そこに「SSSS」の文字を見つけたら、よからぬことが起きる前兆かもしれません。
「SSSSは、旅行者が見たくない恐ろしい文字です」と、航空関連の専門ライターであるザック・グリフさんは話します。グリフさんによると、SSSSは米国のセキュリティ当局が、特定の乗客に対して追加の検査を行うための措置なのだそう。
米国土安全保障省のウェブサイトでは、セキュリティ上の理由から詳細を開示できないとしていますが、グリフさんによれば、SSSSと印字された航空券を持っている乗客には、米運輸保安局が追加の身体検査、手荷物検査、さらに爆発物に関連する検査などを行うというのです。
SSSSと印字される可能性があるのは、片道航空券を購入する人、現金で航空券を購入する人、危険地域に行く人などだそう。そして、もしSSSSと印字されていたら、オンラインではチェックインできず、航空チケットは係員から手渡しで受け取るといった制限もされると言われています。
ただし、SSSSは本当の要注意人物以外にも、ランダムに印字されているとも言われ、実際にSSSSと書かれた航空券を手にした経験を持つ人もいます。そんな経験者の話によると、セキュリティゲートや税関で、「すべての荷物を取り出すはめになった」などと、非常に厳しい検査を受けたそう。場合によっては、個別面接が行われることもあるのだとか。
航空機テロやハイジャックなどの事件を防ぐために行われている、このようなセキュリティ強化対策。もし、不運にも自分の航空券にSSSSと記載されていることに気づいたら、飛行機や空港の安全のためだと腹をくくって、保安検査や税関での検査に時間がかかることを覚悟したほうがいいかもしれません。
【主な参考記事】
Daily Mail. Travel experts reveal why you never want to see these four letters printed on your boarding pass. October 30 2024