雑貨・日用品
2018/12/7 11:00

女性が初めて買うアクセサリー「サン宝石」の40年

 

常時800以上の商品ラインナップが、年に6回変わっていく

――雑誌広告をメインに自社商品の通販をされていたそうですが、出版不況によって影響はありましたでしょうか。

 

神崎 これは大きく影響がありました。アンケートを取っても「好きな媒体」にYouTubeなどがトップに上がったり、「好きな芸能人」にYouTuberが上がってきていますので、なかなかこれまで通りのやり方は通用しなくなっています。実際、もう紙媒体からの注文よりもウェブサイトやスマートフォンでの注文が半数を超えていますし、この数年で大きく変わった印象ですね。

 

また、流行が多様化しているので、これにも対応できるよう、いまは2か月に一度は商品ラインナップの見直しを行い、売れていない商品は順次販売を中止するなどして、多様化の流れに柔軟に対応させていただいています。

 

――サン宝石で常時ラインナップしている商品は何点くらいあるのでしょうか。

 

小林 紙で発行しているカタログですと、1カタログにつき800点以上が掲載されています。年6回発行していますが、その都度内容を更新しています。

 

神崎 常に1人が1か月で100~200点の商品を開発したり、商品の入れ替えに伴う分析をしています。商品を生み出す仕事なので、楽しみながらやっています。

 

小林 やはり買ってくださった方からの反応があるとうれしいです。仕事は大変ですが、すごくやりがいがあります。

 

↑常時800点以上を紹介するサン宝石のカタログ。見ているだけで夢が広がります

 

 

代表キャラのほっぺちゃんは偶然生まれた賜物だった!

――そんななか、サン宝石の看板とも言えるほっぺちゃんというキャラクターがあります。どういった経緯で生まれたのでしょうか。

 

小林 一時、シリコンとストーンといったパーツを組み合わせて作るスイーツデコのアクセサリーや雑貨が流行ったときに、サン宝石のパートさんがたまたま余ったシリコンを絞って、それに目とほっぺに見立てたストーンを付けたのが最初でした。

 

当初はまだ“ほっぺちゃん”という名前すらなかったのですが、スイーツデコのパックを店舗で販売した際、このパートさんが作ったものを入れたパックが特に多く売れました。やがて、ほっぺちゃんとして商品を単体で販売し始め、それが口コミでどんどん広がっていき、メディアに紹介され、弊社の代表商品になりました。サンリオさんのキティちゃんやマイメロディともコラボレーションしています。

 

↑サン宝石の代表キャラ、ほっぺちゃん。現在原宿には通販カタログ掲載商品を取り扱う「ファンシーポケット原宿店」とほっぺちゃんを取り扱う「ほっぺちゃんショップ原宿」があり、確固たる人気を築いています

 

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