この秋も魅惑の新製品が続々と登場してきました。そんななかでも「買って絶対後悔しない」、すなわち“鉄板モノ”をジャンルごとにセレクトし、お届けします。今回はキッチン用品編。
本誌フード担当 鈴木翔子の「激推し」
スパイスから作るカレーにハマり、台所がスパイスだらけに。チャイやラッシーも自作。クミンとカルダモンが好き。
「たった30分で何時間も煮込んだようなおいしさ! 軽いからキャンプへも持ち出せます」
セラミックコーティングアルミ鍋
グリーンパン
「フェザーウェイト・ココット ラウンド 22cm グレー」
1万6200円
約1.8kgと一般的なダッチオーブンや鉄鍋の約半分の重さで、熱伝導性は約3倍。鍋の中に蒸気を対流させ、食材のうまみを料理全体に染み込ませます。食材がこびりつきにくいサーモロン セラミック・ノンスティック・コーティングが施され、鍋から雑味が出ず、食材の本来の味を楽しめます。
熱伝導が鉄鍋に比べて約3倍早い!
突然ですが、私の夫は料理が得意です。飲食店で夜働いているため、ほぼ毎日、私のぶんまで夕食を作り仕事に向かいます。私が職場にいると夕飯の献立を知らせるメールが届き、帰宅が楽しみになります。と同時に、このままでは働いている間に妻を“リストラ”されるのでは……と、不安もよぎります。
そこで活躍の場に見出したのが、「カレー作り」です。私がカレー好きというのもありますが、仕事前にチャッチャと夕食を作りたい夫の献立に登場しないのが最大の理由。また夜に作っておけば、翌日おいしく食べてもらえるのもいい。そのカレー作りの相棒がこの鍋であります。
中が空洞という二重構造のフタと特殊なコーティングにより、熱伝導が鉄鍋の約3倍早いため、素早く均一に加熱でき、食材のうまみを逃さない。その結果、約30分で一日煮込んだ級のカレーを作れるのです。また、カレーといえば温め直すたびに鍋底にこびりつきがちですが、それがないので洗い物もラク。しかも、見た目に反し軽いので、シンクの中でも扱いやすいです。
先日キャンプに持って行った際は、洗い場からテントまでが遠く、この軽さにかなり救われました。さらに、余った食材を適当に放り込み無水調理をしたら、ダシとうまみが凝縮されたとんでもなくおいしいリゾットが完成。キャンパーもズボラ妻も買いの鍋だと確信しました。
と、ここまで書いて、この鍋があれば、夫も出勤前にカレーを作れるのでは、と気付きました。妻リストラ問題はまだ解決しなさそうです。
二重構造のフタが鍋を密閉し均一な熱回りを可能に!
中が空洞になった二重構造のフタが、熱の出入りを抑え、鍋の中の熱回りをムラなく均一に。フタの取っ手が熱くなりにくいです。
食卓にそのまま出せるおしゃれな色とデザイン
食卓に鍋のまま出しても映えるデザインで、洗い物を減らせます。色はシックで落ち着いたグレー。和食も美しく引き立てます。
圧倒的な軽さながらもおいしい無水調理ができる!
二重構造のフタのおかげで、重さがなくても密閉した状態を作れ、無水調理が可能。野菜の甘みが増し、蒸し野菜などのシンプルな料理だと味の濃厚さに驚きます。熱も逃げにくいです。
●構成/えんどうまい、酒井麻里子●文/ゲットナビ編集部、酒井麻里子、田中真紀子、平島憲一郎●撮影/篠田麦也、高原マサキ(TK.c)、福永仲秋(ANZ)