雑貨・日用品
2020/8/12 18:00

夏に大活躍する「白いTシャツ」をいつまでも真っ白に保つ洗濯術

梅雨もあけて、いよいよ夏本番。この時期に着たくなるのが、涼しげでさわやかな印象の「白いTシャツ」ですよね。でも、白いTシャツは汚れやすく、お気に入りだからといって頻繁に着ていると、黄ばんでしまったりくたくたになってしまったりするのが悩み……。

 

そこで今回は、大事に着たいお気に入りの白Tを、ずっと新品のままのようにきれいに保つための洗濯方法を、ランドリースペシャリストの一條 徹が伝授しちゃいます!

↑夏場に大活躍する白Tシャツのケアをマスターしましょう

 

気になる首回りの黄ばみを防ぐコツ

白いTシャツには、夏らしいさわやかで涼し気な印象を演出するとともに、清潔感を感じさせる効果があります。でも、首回りが黄ばんでいると、せっかくの清潔感も台無し。一気に不潔な印象に変わってしまいますね。

↑白Tシャツの首回りの白さは清潔感を左右するポイント

 

しかし、ちゃんと洗っていても、首回りはどうしても黄ばんできてしまうもの。どのようにして黄ばみを防いだらよいでしょうか。

↑首回りが黄ばんでいると不潔な印象に

 

実は、Tシャツの首回りの黄ばみは、生地についた皮脂や化粧汚れを落としきれていないのが原因。洗濯で落としきれなかった汚れが蓄積していき、時間の経過とともに変質して黄ばみに変わるのです。つまり、首回りの黄ばみを防ぐためには、洗濯のたびにそれらの汚れをしっかり落とすことが重要となります。

 

ひと手間で首回りをいつも真っ白にキープ

皮脂汚れも化粧汚れも、大きくわけると「油性」の汚れに分類されます。油性の汚れは水だけでは落とせないので、洗濯洗剤に含まれる界面活性剤のチカラを借りて、油と水をなじみやすくして落としています。

 

しかし、首回りは皮膚と密着してこすれることが多い箇所なので、繊維の奥まで汚れが入り込みやすく、普通に洗濯しただけではなかなか汚れを落としきることができません。

 

そこで活用したいのが、洗濯前に行う「予洗い」。洗濯機に入れるまえにあらかじめ軽く洗うことで、ピンポイントで汚れを落とすことができます。

 

以前は、衣類の首回りの部分に洗濯用石けんをつけてゴシゴシ洗ったりしていましたが、いまは洗剤が進化しているので、手間をかけずに予洗いすることができます。

 

もっとも手軽なのは、普段使っている液体洗剤を洗う前に衣類の首回りに塗布し、そのまま洗濯機で洗う方法。特に、成分が濃縮されている超コンパクトタイプの洗剤を使えば、しっかり汚れを落とすことができます。汚れが気になる場合は、洗剤を塗布したあと10分程度置いてから洗濯すると、さらに効果を発揮しますよ。

↑花王「アタックZERO」やライオン「トップ スーパーナノックス」などの超コンパクト洗剤は、濃縮されているので直塗りの効果が高くオススメ

 

↑使っている洗剤を汚れや黄ばみが気になる部分に直接塗布します。あとはいつも通り洗うだけでOK

 

ランドリースペシャリスト一條のオススメは、ライオン「トップ NANOX エリそで用」。スポンジ付きの容器なので、簡単に首回りに洗剤を塗布でき、とても手軽に予洗いができちゃいます。洗濯の前にちゃちゃっと塗るだけでいいので、習慣化しやすいです。

↑ライオン「トップ NANOX エリそで用」

 

↑スポンジヘッドでピンポイントに塗布できます

 

また、ウォータープルーフの日焼け止めや汗に強いファンデーションなどの化粧汚れは、油を落とす力が強い台所用洗剤を活用するとよいでしょう。気になる部分に台所用洗剤を軽く塗布し、指やスポンジなどで軽くなじませてから洗濯機に入れます。泡立ちが気になる場合は、軽くすすいでから洗濯機に入れましょう。

 

白いTシャツは、洗濯前の予洗いを習慣づけておくと、いつまでも真っ白な首回りをキープすることができます。

 

黄ばんでしまってもあきらめないで!

「予洗い」は、洗濯の前に毎回行うことで黄ばみを防ぐのに有効ですが、すでに黄ばんでしまった場合の対処法も伝授しましょう。

 

小皿のような小さな容器を用意し、液体洗濯洗剤と液体酸素系漂白剤を1:1の割合で混ぜます。その混合液を黄ばんでしまった箇所に塗布し、指やスポンジなどでなじませます。そのまま30分程度置いて、あとはいつものように洗濯機で洗いましょう。

 

この方法は、首回りの黄ばみだけでなく、食べこぼしのシミなどにも有効ですので、ぜひ覚えておいてください。

 

ヨレやたるみを防ぐには「洗濯ネット」を使おう

黄ばみと並んで、Tシャツの印象を左右するのは、首回りのたるみや全体のヨレ。これらは着用や洗濯を繰り返すことで、繊維がねじれたり伸びてしまうことが原因です。ある程度は仕方ないものではありますが、洗うときや干すときにひと手間かけることで、ヨレやたるみを軽減することができます。

 

まず、洗濯機でTシャツを洗う際は、型くずれや繊維のねじれを防ぐために「洗濯ネット」に入れて洗いましょう。これだけで驚くほど洗濯中のダメージを回避できます。

↑Tシャツはたたんで洗濯ネットに入れて洗いましょう

 

また、干すときは、軽くふりさばいて形を整え、両手ではさむようにパンパンと全体を叩いてしわを伸ばします。柔軟剤で仕上げると、繊維の潤滑効果でしわやよじれが戻りやすくなりますよ。

 

きちんと手入れされた真っ白なTシャツは、着ている人に清潔感とさわやかな印象を与えてくれます。今回伝授した洗濯のコツをマスターして、いつまでも新品のような美しさをキープしましょう。

 

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