敏腕スタイリストがいま注目する、話題のチェアをピックアップ。 インテリアのプロが唸ったポイントも合わせて紹介する。
※こちらは「GetNavi」2023年6月号に掲載された記事を再編集したものです。
私が解説します!
スタイリスト 遠藤慎也さん
テレビや雑誌など幅広い媒体で活躍。名作デザイナーズチェアのビンテージをセルフリペアして愛用している。
【その①】ビビットなカラーと新素材で現代に蘇る! ハーマンミラー × HAY
ハーマンミラー
イームズ プラスティックシェル サイドチェア Herman Miller × HAY
イームズの定番チェアに、遊び心あふれる6つの新色が登場。脚部も同色でまとめ、パウダーコーティングでマットに仕上げた。100%リサイクル可能なポリプロピレンを新採用し、環境にも配慮。
<ココが愉悦の意匠だ!>フォルムを際立たせるカラーリングが秀逸!
「HAYらしいカラーパレットから選ばれた、空間のアクセントになるチェア。脚も同じ色で揃えられており、名作『エッフェルベース』のラインの美しさをアートの域に昇華しています」(遠藤さん)
【その②】Artek 木への敬意を込めたアニバーサリーモデル
アルテック
スツール 60 Sleeping Beauty-眠れる森
アルヴァ・アアルトの代表作が誕生90周年を迎えたのを記念し、建築家・田根 剛が手掛けた国内限定モデル。樹齢100年を超えるバーチ材を土に眠らせ、経年変化の美を表現した。
アルテック
スツール 60 ナチュラル ラッカー
バーチの無垢材を使用し、職人の手により42工程を経て作られる初代モデル。3本の曲木脚を座面に直接取り付けたデザインはシンプルながら飽きがこず、スタッキングもしやすい。
<ココが愉悦の意匠だ!>素材の変化を歴史に重ねる美しいコンセプトに拍手
「90年間“スツールの代名詞”として存在した長い年月と、土に眠らせて経年変化させた素材との『時』を軸とする対比が美しい。まさに記念モデルにふさわしい一脚です」(遠藤さん)