最近、個人によるビデオ撮影が流行中。YouTubeに投稿するために、高いビデオカメラを購入した人もいるでしょう。
でも、手持ちでの撮影ってかなりブレるんですよね。そこで役立つのが、カメラスタビライザー。スマートフォンやカメラを本体にセットすることで、まるでプロが撮影したようななめらかな映像が撮影できるんです。
今回はそのスタビライザーのなかでも、スマートフォンを利用しながらハリウッド由来の高性能さを実現したモデルから、美顔モードを搭載した女性に嬉しい機種までご紹介しましょう。
見た目は不格好だけど使い勝手最高な「Steadicam Volt」
クラウドファンディングサイトの「Kickstarter」にて資金募集中の「Steadicam Volt」は、スマートフォンを上部に装着して使うスタビライザー。その由来となったカメラスタビライザー「Steadicam」は、なんとハリウッドでの映画撮影にも利用されているんです。
スマートフォンを装着すると、こんな感じ。スマートフォンのバランスは下にぶら下げたおもりで取ります。また、iPhoneとAndroidの両対応です。
「Steadicam Volt」の凄さは、その反応の良さ。上の動画のようにカメラを横にビュッと振っても、カメラが遅れずについてくるんです。左は3軸式の他社製スタビライザーですが、その反応速度の違いは一目瞭然。「Steadicam Volt」なら、自分の意図した映像がバッチリ撮影できるでしょう。
さらに、iPhoneやAndroid向けアプリで「Steadicam Volt」のバランス調整も可能。こういう調整機能も、安価なスタビライザーだと搭載されていなかったり難しかったりするんです。このようなユーザー思いな機能も、「Steadicam Volt」が現場で揉まれて開発されたことを感じさせますね!
しかも、折りたたむとポケットに余裕で入るくらい小さくできます。スタビライザーは旅行での撮影によく使われるものなのですが、「Steadicam Volt」は持ち運びも全然苦になりません。
「Steadicam Volt」はKickstarterにて、139ドル(約1万6000円)にて予約中。製品は2017年の6月に出荷予定。スマートフォンという身近な撮影機材でこれだけの性能を実現した「Steadicam Volt」は、こだわりの撮影にピッタリのガジェットになりそうです。
もっと充実した撮影機能がほしいなら「Osmo Mobile」
「Steadicam Volt」のように性能で勝負する製品もいいのですが、「もっと楽しく、いろんな機能が使えるスタビライザーはないの?」という場合。そんなときには、DJIが発売するスマホ用スタビライザー「Osmo Mobile」がおすすめです。
今年1月に新製品「Osmo Mobile Silver」が登場した「Osmo Mobile」ですが、こちらは使いやすい機能に多彩な撮影モードがウリ。例えば、スマートフォンを上向きに搭載する「標準モード」だけでなく、上下逆さまな「吊り下げモード」や横向きの「ポートレードモード」、懐中電灯のように前に突き出す「ペンライトモード」とさまざまな撮影姿勢に対応しています。
さらに専用アプリ「DJI GO」の「Beautifyモード」を使えば、自動認識と画像処理技術によって肌がぱっと輝くような静止画や動画が撮影できるんです! 旅の思い出は美しく残したいと、女性なら誰しも思うもの。もう、スタビライザーはカメラ大好き男子だけのものではありません。
それ以外にも、「Osmo Mobile」では長時間露光による夜景/星空の撮影もOK。さらに時間を圧縮したような撮影ができる「モーション・タイプラプス動画」や「スローモーション撮影」など、さまざまな撮影が楽しめます。
この「Osmo Mobile」はブラックとシルバーの2色で、公式ストアにて3万8700円前後にて販売されています。とにかく撮影能力を追求した「Steadicam Volt」か、美肌モードなどで楽しく撮影ができる「Osmo Mobile」か……。なんとも悩ましいですね!