食欲が落ちる夏こそ、スタミナのつく肉をしっかり食べたいもの。しかし、おいしい肉は脂が多いという問題点も抱えています。肉の脂は高温時に大量の煙を排出するため、焼肉をすると部屋中が煙だらけになることも。煙でいぶされた室内は、匂いが数日間とれないのもイヤですよね。焼肉はしたいが煙はイヤだ、そんなジレンマを解消すべく登場したのが、「カセットガス・スモークレス焼肉グリル 『やきまる』 CB-SLG-1」(以下、やきまる)です。発表したのは、カセットガスやガスコンロでおなじみのイワタニ(岩谷産業)。同製品の発売日は8月29日で、実売予想価格は6990円です。
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表面温度を一定にキープして煙を出さない!
やきまるは、カセットガスの火が鉄板を加熱する直火式の焼肉器です。最大の特徴が、火とプレートの距離を55mmに設定することで、プレートの表面温度を210℃~250℃という一定温度に保てること。この温度は肉の脂が煙化せず、かつ肉がおいしく焼けるという温度帯なのだそうです。また、バーナーとプレートの間の空間に熱がこもる構造にすることで、弱い火力でもプレート表面が均一に高温化するようになっています。
脂を効率的に落としてくれるのでヘルシー
肉を直接置く付属プレートは、中央が盛り上がったジンギスカン鍋の形をしています。プレート表面には脂の通り道となるスリットが刻まれており、このスリットの先には余計な肉汁や油を下皿に落とすための穴が開いています。肉の脂を効率よく落としてくれるため、焼肉をヘルシーに楽しめるのもうれしいポイントです。
ちなみに、この付属プレートはフッ素加工されたアルミダイキャスト製。フッ素加工で汚れが付きにくいのですが、万が一汚れても軽量なのでサッと取り外して洗えるのもポイントです。
また、一般的な焼肉調理器は落ちた脂が熱源に触れ、燃えて煙となることが多いですが、本製品では水を入れた「水皿」に油が落下。熱源となる炎に脂が触れる心配がなく、煙が抑制できるのです。また、脂を受ける皿にあらかじめ水を貯めておくため、脂がこびりつくことなく掃除もカンタン。
家庭の焼肉といえば、ホットプレートが一般的ですが、火力調整に対する素早い反応という点では、直火式のカセットガス式のほうが優秀です。また、カセットガス式はコードレスなので、どこにでも持ち運べるのも魅力。天気の良い日、庭やベランダに運んで、ビール片手に簡易バーベキューを楽しむのも良いですね。
しかし、さすがはイワタニ、カセットガスを使わせたら右に出るものはいませんね。今回のカセットガスを使った煙の出ない構造も特許申請中とのこと。先日発表した炉ばた焼き器やたこ焼き器に続き、あらゆる切り口でカセットガスを追求していく、その執念には脱帽するしかありません。
【SPEC】
最大発熱量:1.0kW
連続燃焼時間:約3時間37分(イワタニカセットガス1本使用時)
サイズ/質量:約W303×H149×D278mm/約2.0㎏
【URL】
岩谷産業 http://www.iwatani.co.jp/
CB-SLG-1ニュースリリース http://www.iwatani.co.jp/jpn/newsrelease/detail.php?idx=1276