クルマに付けるために英国で配布が始まったという「Bマーク」。日本では「若葉マーク」や「もみじマーク」がありますが、このBマークには別の意味があるのです。
英国では、免許取得前の教習生は「Learner(学習者)」を意味する「L」のマークを、免許を取得したばかりの人は「Probationary(見習い中)」を意味する「P」をクルマに貼ります。
これらにならって、今回生まれたのがBマーク。これは「Bad parking」の略であり、つまり「駐車が下手な人」を意味するのです。
実はこのBマークは、政府が作ったものではなく、中古車査定サイトのScrap Car Comparisonが提案したもの。同社は、1391人のドライバーに行った調査で、駐車に苦手意識を持っている人が多くいることがわかり、このマークを考案したそう。
その調査によると、ドライバーの6人に1人が「駐車にストレスや不安を感じた経験がある」と答え、およそ3分の1は「横に他のクルマが止まっている所に駐車するより、両側が空いている駐車スペースを探す」と回答しているのです。
こんな意見を受けて、Scrap Car ComparisonではBマークを希望者に無料で提供。Bマークを付けて、駐車が苦手な人が運転していることを周囲に知らせることで、ドライバーを落ち着かせる狙いがあるそう。
しかし、このマークに反発する声も生まれており、道路の安全に関する団体は「駐車が下手なことで注目されるより、駐車のトレーニングを受けるべきだ」と指摘しています。
17歳から24歳の若者で、免許を取得したばかりのドライバーの約75%が「もっと指導を受けたほうがいい」と回答しているように、多くの人が駐車に限らず「もっと運転技術を習いたい」と思っているのかもしれません。
【主な参考記事】
Daily Mail. Backlash at new B plate stunt for drivers to warn they’re terrible at one type of manoeuvre. December 10 2024