都内屈指の高級住宅地・山王があるかと思えば、フラッと寄りたくなる大衆酒場が立ち並ぶ。大森駅の周辺は、さまざまな文化が共存する独特の雰囲気が魅力的。今回はそんな大森らしい、カジュアルなのに本格派なお店「ピッツェリアグリル バッコ 大森」を紹介しましょう。
飲みにもゴハンにも。2フロアの“二面性”が新しい!
同店のオープンは1997年。地元住民に長年愛されてきたトラットリアが、今年7月にイタリアン酒場としてリニューアルオープンしました。お店は大森駅の北口から徒歩30秒の好アクセス。テラス席を備えたガラス張りの外観は開放感たっぷり。本場を思わせるライトイエローの色使いが印象的です。
お店は1FとB1Fの2フロア構成。1Fはカウンター席が中心で、おつまみや小皿料理とお酒を楽しめるバールスタイルです。その一方、広々とした地下は白を基調とした明るい空間。どちらかといえばお酒よりも料理を楽しむスペースです。
1Fがバールなのに、地下に降りると子ども連れのファミリー層が多いのも面白いところ。今回は大森という街の特性やニーズからするとコチラでしょう、ということで(?)1Fに寄せた形で紹介していきます。
フード・ドリンクどちらも優秀コスパの本格派!
フードメニューはピッツァとパスタ、そして小皿料理が中心。こだわりが随所に感じられるハイレベルな料理を「本当にいいの?」というくらいの値段で味わえます。まずは前菜、おつまみ系から何品かチョイス。
高級品として知られるイタリア産生ハムが、この低価格! 店内に原木があり、そこからカットして提供されます。切り方によって生ハムは味がかなり変わるとのことで、素材にも工程にも妥協がありません。
ナスのトマト煮込み。ドライトマトの甘酸っぱさの中に、ほのかに香るスパイスがアクセント。
本格派のイタリアンながら、こういう定番つまみもあるのが、酒好きにはありがたいですね。
人気のピッツァ、パスタからもイチオシをピックアップします。手作りの本格ナポリピッツァは、生地からしてこだわりが満載。これは国内で初めて国産(北海道)の小麦だけで作られたピッツァ専用の粉「江別製粉 100%HOKKAIDOピッツァ用粉」を使用。
これはイタリアのピッツァナポレターナSTG認定を受けた由緒正しい逸品でもあり、本場に負けないおいしさです。豊かな小麦の香りとモチモチの食感、香ばしい焼き目がたまりません。
他店ではなかなか味わえない、数字の「8」のような断面をしたショートパスタ「カサレッチェ」。独特の形状で、ソースによく絡みます。
ドリンクも豊富なラインナップ。「リモンチェッロサワー」や「かちわりワイン」など、イタリアン酒場らしい陣容です。
ほかにも幻の黒毛和牛「尾崎牛」や、ハーブで育ったブランド鶏「華味鶏」がリーズナブルに味わえたりと、全体的なお値ごろ感はかなりのもの。アクセス、雰囲気、コスパ、どれも最高。地元の方はもちろん、沿線を利用する人なら、途中下車してでも寄ってほしいレベルのお店です!
【SHOP DATA】
ピッツェリアグリル バッコ 大森
住所:東京都大田区山王2-1-6 キャビックビル1F・B1F
アクセス:JR京浜東北線「大森」駅北口から徒歩1分
営業時間:11:30~15:00(L.O.14:30)/17:30~23:00(料理L.O.22:00 ドリンクL.O.22:30)
定休日:火