仕事や勉強など、作業がはかどる機能をもつ「はかどり文房具」の頂点を、ファンの厳正なる投票で決定する「文房具総選挙」。記念すべき10回目となる「文房具総選挙2022」は、2021年度に登場した新作文房具から、仕事や勉強がはかどる機能をもつ文房具100商品が選出されました。
まずは各部門の結果を発表していきましょう。ここではトレンド部門「SDGs文房具」部門の結果をお伝えします。
【トレンド部門】「SDGs文房具」部門の部門賞と上位商品は?
サステナブルを叶える商品が多いなか、1位は「環境保護」に加え「多様性」もテーマとなっているアイテム。子どもだけでなく、大人にも気付きをもたらす良品です。
■第1位
海の色の豊かさと色が違う理由を学べるクレヨン
スカパーJSAT
海のクレヨン
2420円
グリーンランドや奄美大島など、12枚の海の衛星写真の色を元に作ったクレヨン。あえて色には名前を付けず、海の場所を示す緯度経度を記している。売上の一部は、海面上昇の危機に直面するキリバス共和国に寄付される。
【コレではかどる!】
コンセプトに加え使い心地も優秀
職人が天然由来の素材のみを使い製造するなど、コンセプトだけでなく商品自体も高品質。自然に興味を持つきっかけになるとともに、“海の色=青”という考えが思い込みであると気付かされる。
■第2位
書き心地にこだわりながらペーパーレスを推進!
富士通クライアントコンピューティング
QUADERNO(Gen.2)
4万9800円(A5)、6万9800円(A4)
本物の紙とペンのような書き心地を叶える電子ペーパーの2021年モデル。筆圧を感知できるようになり、より自由な手書き表現が可能に。一台に紙書類やノートがまとまり、ペーパーレス化に貢献する。
【コレではかどる!】
書類への書き込みとシェアが簡単
プリンターやスキャナーがない環境下でも、データでもらった資料などに手書きメモが残せる。書き込んだデータのシェアもスムーズ。ウェブ会議などのオンラインホワイトボードとしても使える。
■第3位
燃やしても有害物質が出ない、書き込めるクリップ
オート
紙スーパークリップ
418円
重量比の51%以上が紙で構成されており、紙として処理できるクリップ。燃やしても黒煙を発さず、ダイオキシン等の有害物質が発生しない。鉛筆や油性ペンで書き込むことも可能だ。32個入り。
【コレではかどる!】
しっかり留められて処分もラク
書類を綴じてもかさばらない手軽さと、書類を挟むだけのシンプルな構造からは想像できない高い書類保持力が魅力。燃えるゴミとして処分できるため、書類が不要になったときはそのまま捨てられる。
■第4位
プラスチックを約30%減量して、インクは約70%増量
三菱鉛筆
ジェットストリーム 長持ちリフィル
143円
リフィルのチューブを薄くすることで、プラスチック使用量を通常品の約30%減らしながらも、インクは約70%増量。通常品と同じ形状で、互換性も保持している。紙製パッケージを採用。
■第5位
繰り返し使えるメモとポリ袋オープナーが一体化
ヒサゴ
UN TROIS CINQ メモがかけるポリぱっくん
1078円
ポリ袋を挟んで擦るだけで、袋の口を開けられるオープナー。ボールペンで書き込んでも消しゴムで消せる素材で、買い物リストにもなる。磁石が付いているため、冷蔵庫などへの貼り付けが可能だ。
※価格はすべて消費税込み。
「文房具総選挙2022」結果発表まとめ
最新の傾向を反映した「トレンド部門」3部門と、機能によって分類した5部門の、合計8部門・100もの商品がノミネート。その頂点に立ったのは? また該当部門を制したのはどの文房具?
大賞に輝いた文房具は、今回新設された部門から輩出された。
【トレンド部門】
・在宅・ハイブリッドワークがはかどる文房具&環境整備アイテム 部門
在宅ワーク用ツールは、2021年度も引き続きホットなジャンル。今年は机上だけでなく、仕事環境を整備するインテリア寄りのアイテムまで選出した。 15商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?・キッズの学習がはかどる文房具 部門
子ども向けの学習情報ポータルサイト「学研キッズネット」とコラボした本部門。新しい教育方針を反映し、PCやタブレットと併用できる文房具も登場し始めている。15商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?・SDGs文房具 部門
文房具の分野でも、脱プラや森林保全、ペーパーレスなどに貢献できる、SDGsに配慮したアイテムが続々と登場。左利きでも使えるといった多様性にも配慮するなど、企業努力が光るアイテムたちに光を当てた。13商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?【機能別部門】
・書く 部門
「サラサ」や「ジェットストリーム」、「ボールサイン」など、人気シリーズの新モデルが多数登場。ノミネート商品が最多の16点という、激戦部門でもある。16商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?・記録する 部門
最新のクリップボードや狭いデスクでも広げやすいノート、メモ帳を中心に選出。ルーズリーフの利便性を高めるアイテムにも注目。11商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?・収納する 部門
例年はペンケースのノミネートが目立つ部門ですが、今年はドキュメントファイルが豊富に揃いました。小物を一緒に持ち運べる書類ファイルにも注目です。12商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?・切る・貼る・綴じる 部門
開梱用カッターや瞬間接着剤など、ホームセンターに並ぶタフな文房具が多数登場。一方で、持ち運びやすいコンパクトな文房具も選出された。10商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?・印をつける・捺す 部門
ハンコ関連商品に名品が多数登場し、部門名を「分類する・印をつける」から「印をつける・捺す」に刷新。もちろん付箋やタグにも良品が揃った。その第1位と上位入賞商品は?今回の選考委員は、文房具のプロたち8名から結成された。彼らが独自の視点で100点からたった1点、選んだ文房具とは?