文房具
2022/5/24 8:20

【文房具総選挙2022・大賞発表】大賞は「意外な海の色を発見できる文房具」に決定!

仕事や勉強など、作業がはかどる機能をもつ「はかどり文房具」の頂点を、ファンの厳正なる投票で決定する文房具総選挙。記念すべき10回目となる「文房具総選挙2022」は、2021年度に登場した新作文房具から、仕事や勉強がはかどる機能をもつ文房具100商品が選出! その頂点に立ったのは?

 

各部門の発表を経て、いよいよ「大賞」の結果発表です。

 

【大賞】
スカパーJSAT「海のクレヨン」

“海=青”という先入観に 一石を投じる、色名のないクレヨン

衛星写真を元に、世界12か所の海から抽出した色で作られたクレヨン。色名は付けられておらず、海の場所を示す緯度経度が記されている。原材料は天然由来成分のみ。売上の一部は、海面上昇の危機に直面しているキリバス共和国に寄付される。2420円

 

大賞に輝いた喜びのコメントを、スカパーJSAT Satellite Crayon Project 花田行弥さん(写真右)、 清野正一郎さんからいただきました。

「当社が初めて企画した文房具をこんなにも多くの方に選んでいただき、驚きと喜びでいっぱいです! 子どもたちが地球上にある『名前のない色』で遊びながら、地球に興味を持つ。そんなきっかけになったらうれしいです」

 

選考委員たちはこう見た!

文具ソムリエール・菅未里さん「SDGsに関しては、環境配慮に力を注ぎ『エコ』を追求しがちな文房具業界ですが、大賞の製品のテーマは『多様性』。私たちが思い込みで作り上げてきた先入観について考えさせられます。SDGsに注目が集まる、今年らしい結果だと思います」

文房具ライター・きだてたくさん「衛星写真から抽出した海の12色というセンスの良さに加えて、キリバス共和国のカントン島やウクライナの腐海など、地政学的に興味深いチョイスが含まれているのも面白い。環境問題や国際情勢など、学びのタネが詰まった逸品だと思います」

ライター/放送作家・古川耕さん「“はかどり”がテーマなのに、そうとも言えない製品が大賞になりがちな本選挙(笑)。その意味で今年も、実に“らしい”結果となりました。それでも嫌な感じがしないのは、センスの良さが頭ひとつ抜けた、本当に素晴らしい製品だから。文句ナシ!」

伊東屋 文房具バイヤー・吉田聡さん「お子さま向けとか大人向けとかではなく、海を愛する人向けの商品であり、ターゲットやコンセプトも含めて大賞にふさわしい、今までになかった商品だと感じました」

イオンリテール ステーショナリー商品部・山田真弘さん「パッケージのデザインやクレヨンの色など、一度見たら引き込まれます。地球のことを考えながらこのクレヨンを使うことは、とても素晴らしいことではないでしょうか」

 

スカパーJSATさん、おめでとうございました! 続いて、準大賞から第5位までを発表していきましょう。

 

■ 準大賞
三菱鉛筆「ジェットストリーム 新3色ボールペン」


使用頻度の高い黒インクのノック部を、軸のサイドではなく後端に設置し、直感的な操作を可能に。黒インクには、通常品に比べインクを70%増量した「長持ちリフィル」を使っている。550円

 

■ 第3位
コクヨ「書類がすっきり分けられるクリップホルダー」

表紙の内側に、A4書類を挟めるインデックス付きポケットを3つ搭載。ポケットの端が浮いており、片手でも書類の出し入れがしやすい。持ち歩き時に表紙が開くのを防ぐゴムバンド付きだ。880円

 

■ 第4位
プラス「ローラーケシポン 箱用オープナー」

ダンボールオープナーと個人情報保護スタンプがひとつに。宅配物の開梱と、宛名を隠す作業をスムーズに行える。スタンプには、つるつるした紙にもしっかり捺せる揮発性インクを採用。1100円

 

■ 第5位
カウネット「テレワークハングラック」

テーブルに引っ掛けて、デッドスペースを有効活用できるラック。耐荷重は約3㎏で、中央部に底板が入っているため、ノートPCを入れても安定して使用できる。シリコン製の滑り止め付き。2295円

 

※価格はすべて消費税込み。

 

最後にお知らせ。公式ムック「文房具総選挙 10th ANNIVERSARY BOOK」が発売決定

2013年にスタートした文房具総選挙は今年、10周年。歴代の受賞商品を振り返るとともに、文房具トレンドを総括するムックを6/2に発売します。

↑文房具マニアとして知られるタレントやアーティストのインタビューなど、盛りだくさん。また、文房具総選挙最多受賞歴をもつ文房具メーカー、キングジム公認のオリジナル付録「キングファイル・スタンドポーチ」付き

 

「文房具総選挙2022」結果発表まとめ

最新の傾向を反映した「トレンド部門」3部門と、機能によって分類した5部門の、合計8部門・100もの商品がノミネート。その頂点に立ったのは? また該当部門を制したのはどの文房具?

【大賞・準大賞】

大賞に輝いた文房具は、今回新設された部門から輩出された。

【トレンド部門】

・在宅・ハイブリッドワークがはかどる文房具&環境整備アイテム 部門
在宅ワーク用ツールは、2021年度も引き続きホットなジャンル。今年は机上だけでなく、仕事環境を整備するインテリア寄りのアイテムまで選出した。 15商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?

・キッズの学習がはかどる文房具 部門
子ども向けの学習情報ポータルサイト「学研キッズネット」とコラボした本部門。新しい教育方針を反映し、PCやタブレットと併用できる文房具も登場し始めている。15商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?

・SDGs文房具 部門
文房具の分野でも、脱プラや森林保全、ペーパーレスなどに貢献できる、SDGsに配慮したアイテムが続々と登場。左利きでも使えるといった多様性にも配慮するなど、企業努力が光るアイテムたちに光を当てた。13商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?

【機能別部門】

・書く 部門
「サラサ」や「ジェットストリーム」、「ボールサイン」など、人気シリーズの新モデルが多数登場。ノミネート商品が最多の16点という、激戦部門でもある。16商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?

・記録する 部門
最新のクリップボードや狭いデスクでも広げやすいノート、メモ帳を中心に選出。ルーズリーフの利便性を高めるアイテムにも注目。11商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?

・収納する 部門
例年はペンケースのノミネートが目立つ部門ですが、今年はドキュメントファイルが豊富に揃いました。小物を一緒に持ち運べる書類ファイルにも注目です。12商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?

・切る・貼る・綴じる 部門
開梱用カッターや瞬間接着剤など、ホームセンターに並ぶタフな文房具が多数登場。一方で、持ち運びやすいコンパクトな文房具も選出された。10商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?

・印をつける・捺す 部門
ハンコ関連商品に名品が多数登場し、部門名を「分類する・印をつける」から「印をつける・捺す」に刷新。もちろん付箋やタグにも良品が揃った。その第1位と上位入賞商品は?

【選考委員特別賞】

今回の選考委員は、文房具のプロたち8名から結成された。彼らが独自の視点で100点からたった1点、選んだ文房具とは?


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