文房具
2022/5/24 8:30

【文房具総選挙2022】結果発表! 文房具のプロたちが100点からたった1つ選んだのは?

仕事や勉強など、作業がはかどる機能をもつ「はかどり文房具」の頂点を、ファンの厳正なる投票で決定する「文房具総選挙」。第9回目となる今回の「文房具総選挙2021」は、2020年4月から2021年3月に発売・発表された文房具のなかから、史上最多となる8部門・99商品がノミネートしました。

 

ここでは、選考委員特別賞を発表。文房具のプロである7名の選考委員それぞれが「これぞ受賞に値する!」と感じたはかどり文房具を各自1点ずつ、特別賞として選出。選定コメントとともに紹介します。

 

8名の選考委員が選んだ“はかどり文房具”は?

 

■菅 未里 賞
ペノン「PENON」


伐採した量以上の植林が約束された、森林認証の木を使ったボールペン。替芯(2本入り/250円)のパッケージが返信用封筒になっており、使用済みの芯を送るとリサイクルされる。1200円(メガネペン)、1300円(ネクタイペン)、 1400円(フラッグペン)


「今年のトレンド部門のひとつである『SDGs』部門にノミネートされたアイテムですが、『書く』部門にノミネートされてもおかしくない書き味の良さに注目しています。もちろん、持っているだけで気分が上がるかわいらしい見た目も素敵です!」(文具ソムリエール・菅 未里さん)

 

■きだてたく 賞
カウネット「スタンディング用 PCスタンド パタスタ」


マウスを置くスペースが付いた、スタンディングワーク用のPCスタンド。座る・立つを切り替えられ、集中力の維持、作業効率のアップに繋がる。コンパクトに折りたたみ可能。5478円


「昨年腰痛を患い、痛みでイスにも座れなかったのですが、本品によるスタンディングワークで何とか仕事をこなせました。“これがなければ詰んでいた”ということを考えると、私にとっての本品はまさにはかどり文房具。本当に助けられました」(文房具ライター・きだてたくさん)

 

■古川 耕 賞
三菱鉛筆「ユニボール ワン F」


低重心で安定した書き味を叶えたゲルインクボールペン。従来のゲルインクよりも、黒はより濃く、カラーはより鮮やかに発色する独自インクを搭載し、くっきりと書ける。330円


「手に取った瞬間に『10年に一本レベルの傑作では』と感じ、その気持ちはいまも変わらず。フォルム、カラー、インク、重心バランス、価格、すべてが高水準です。トレンドのなかから生まれた一本でありながら、長く愛されていく普遍性も備えています」(ライター/放送作家・古川耕さん)

 

■伊東屋バイヤー 賞
マルマン「ジウリス ミニ」

 

キーボードの手前にも置きやすい、横長のバインダー。新開発のバインダー用金具を搭載し、本体が約1.5㎝コンパクトになった(同社比)。スリムながらも紙を約100枚収納できる。2750円


「キーボードの手前に置けるノートはあれどバインダーはあまりなく、トレンドを意識した色使いや金色の金具等にも高級感とこだわりが感じられます。このサイズは携帯するのにも便利。別売りのレフィルもラインナップが豊富で、あらゆる用途で活躍します」(銀座 伊東屋 文房具バイヤー・吉田聡さん)

 

■イオンバイヤー 賞
パイロット「ドクターグリップCL プレイバランス」

好みの重さと重心バランスにカスタマイズできるシャープペン。重量と素材の異なる2種類の「内グリップ」を組み替えて使う。芯は、ペンを振るだけで繰り出せる。770円


「はかどりという観点で筆記具を選ぶなら、その“持ちやすさ”も重要な要素。人によって好みが異なる重心バランスを、この一本の中で自由にカスタマイズできる点が秀逸です。“自分に合うバランスがわからない”という人に勧めたい!」(イオンリテール ステーショナリー商品部・山田真弘さん)

 

■学研キッズネット 賞
レイメイ藤井「先生おすすめ 魔法のザラザラ下じき」


鉛筆を思った通りに動かす力「運筆力」の向上が期待できる、作業療法士監修の下敷き。表面に施された細かなドット加工が、イメージした通りの文字を書くのを手伝う。660円(0.6mmドット / クリアー)、 825円(0.3mmドット / ブルー、バイオレット)


「半信半疑で使ってみたところ、明らかに文字がキレイに書けてビックリ。思い通りの文字を書ければ、書くこと自体が楽しくなり、宿題をやる気も生まれるかも!? 勉強の手始めに本品で、お子さんの運筆力を鍛えるのはアリだと思います」(学研キッズネット編集部・福田祐一郎さん)

 

■GetNavi 賞
サクラクレパス「ボールサイン iD プラス」

ニュアンスの異なる3種類の黒インクをラインナップ。ペン先やクリップに金属を使い、シックな見た目に仕上げている。六角形と丸型を組み合わせた本体軸が手に馴染む。385円

 

「2020年に“黒インクで個性を表現する”という提案で、業界をざわつかせた『ボールサイン iD』の上位モデル。上質感がグンと増したのに、その差はたった165円と、企業努力がうかがえます。“手が届く範囲での特別感”が、時代の空気にもマッチ」(GetNavi編集部・鈴木翔子)

 

■GetNavi web 賞
キングジム「チアーズ ツインペンケース」


2部屋構造のペンケース。2つの部屋の接合面に開口部があり、溝に沿って縦に折ると口が2つ現れる。口は部屋ごとに形が異なり、中身に合わせて使い分けられる。1375円

「安心して収納できるファスナーと、出し入れがラクなマグネットの、2種の開口部を採用し使い道を拡大。クリアカラーや多彩なカラバリとトレンドも盛り込まれ、ファイルや電子文房具に定評のある同社の新基軸を示す商品だと感じました」(GetNavi web編集部・和田史子)

 

「文房具総選挙2022」結果発表まとめ

最新の傾向を反映した「トレンド部門」3部門と、機能によって分類した5部門の、合計8部門・100もの商品がノミネート。その頂点に立ったのは? また該当部門を制したのはどの文房具?

【大賞・準大賞】

大賞に輝いた文房具は、今回新設された部門から輩出された。

【トレンド部門】

・在宅・ハイブリッドワークがはかどる文房具&環境整備アイテム 部門
在宅ワーク用ツールは、2021年度も引き続きホットなジャンル。今年は机上だけでなく、仕事環境を整備するインテリア寄りのアイテムまで選出した。 15商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?

・キッズの学習がはかどる文房具 部門
子ども向けの学習情報ポータルサイト「学研キッズネット」とコラボした本部門。新しい教育方針を反映し、PCやタブレットと併用できる文房具も登場し始めている。15商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?

・SDGs文房具 部門
文房具の分野でも、脱プラや森林保全、ペーパーレスなどに貢献できる、SDGsに配慮したアイテムが続々と登場。左利きでも使えるといった多様性にも配慮するなど、企業努力が光るアイテムたちに光を当てた。13商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?

【機能別部門】

・書く 部門
「サラサ」や「ジェットストリーム」、「ボールサイン」など、人気シリーズの新モデルが多数登場。ノミネート商品が最多の16点という、激戦部門でもある。16商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?

・記録する 部門
最新のクリップボードや狭いデスクでも広げやすいノート、メモ帳を中心に選出。ルーズリーフの利便性を高めるアイテムにも注目。11商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?

・収納する 部門
例年はペンケースのノミネートが目立つ部門ですが、今年はドキュメントファイルが豊富に揃いました。小物を一緒に持ち運べる書類ファイルにも注目です。12商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?

・切る・貼る・綴じる 部門
開梱用カッターや瞬間接着剤など、ホームセンターに並ぶタフな文房具が多数登場。一方で、持ち運びやすいコンパクトな文房具も選出された。10商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?

・印をつける・捺す 部門
ハンコ関連商品に名品が多数登場し、部門名を「分類する・印をつける」から「印をつける・捺す」に刷新。もちろん付箋やタグにも良品が揃った。その第1位と上位入賞商品は?

【選考委員特別賞】

今回の選考委員は、文房具のプロたち8名から結成された。彼らが独自の視点で100点からたった1点、選んだ文房具とは?


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