auのサブブランドであるUQモバイルが、6月1日から新料金プラン3種のサービス提供を開始しました。2023年3月の決算では売上高5.7兆円と、過去最高益を達成した好調のKDDIが仕掛ける新たなプランとはいったいどういうものでしょうか? 格安SIMやスマホのお得な情報、最新ニュースを発信するメディア・モバワン編集部が解説します。
大容量、中容量、小容量に分けられる新プラン
新プランは、「コミコミプラン」「トクトクプラン」「ミニミニプラン」の3つ。コミコミプランは、月20GBのデータ容量と1回10分以内の国内通話かけ放題がセットになっています。トクトクプランは、月15GBまでデータを利用できるほか、データの利用が1GB以下の場合は自動で割引となるプランです。ミニミニプランはデータ通信の利用が少ないユーザー向け。トクトクプランとミニミニプランには、かけ放題はセットになっていません。詳細は下記の表の通りです。
UQモバイルの新料金プラン
コミコミプラン | トクトクプラン | ミニミニプラン | ||
データ容量 | 20GB | 〜1GB | 〜15GB | 4GB |
国内通話料 | 1回10分以内の無料通話 (超過時22円/30秒) | 22円/30秒 | ||
月額料金 | 3,278円 | 2,277円 | 3,465円 | 2,365円 |
超過時の通信速度 | 最大1Mbps | 最大300kbps |
※価格は税込表示です(以下すべて)。
※余ったデータ容量は翌月に繰り越しされます。
また、新プランの提供に合わせて「くりこしプラン +5G(S/M/L)」は新規受付を終了。となると気になるのは、これまでのプランと新プランでどちらがオトクになるかでしょう。比較した場合、新プランに変更した方がいいケースは、条件が限られています。
くりこしプラン +5G(旧プラン)の概要
プラン名 | 月額料金 | データ容量 |
くりこしプランS+5G | 1,628円 | 3GB |
くりこしプランM+5G | 2,728円 | 15GB |
くりこしプランL+5G | 3,828円 | 25GB |
新プランに変えた方がいい、2つのユースケース
くりこしプラン +5Gから新プランに変えた方がいいケースは主に2つあります。
①くりこしプランM +5G/L +5Gに通話オプションを追加している人
②くりこしプランS +5Gだとデータ容量が少し足りないと感じている人
比較的ユーザー数が多いとされる①から解説しますと、現在「くりこしプランM+5G」または「くりこしプランL+5G」で、1回10分以内の国内通話がかけ放題の「通話放題ライト」(月880円)に加入している場合、コミコミプランに変更することで月額料金を下げることができます。コミコミプランでは、最初から1回10分以内の無料通話が含まれているからです。
くりこしプランM+5G/L+5Gとコミコミプランの料金シミュレーション
くりこしプラン M +5G | くりこしプラン L +5G | コミコミプラン | |
データ容量 | 15GB | 25GB | 20GB |
月額料金 | 2,728円 | 3,828円 | 3,278円 |
通話放題ライト | 880円 | – | |
月額料金の合計 | 3,608円 | 4,708円 | 3,278円 |
ただし注意が必要なのは、くりこしプランで適用できる、対象のインターネットサービス(ネット+電話)または電気料金プランとセットで利用すると割引される「自宅セット割」(最大月額1100円割引)を追加している場合。くりこしプランMが638円、Lが858円割り引かれ、合計金額でくりこしプランM=2,970円、L=3,850円になります。一方のコミコミプランは3,278円なので、くりこしプランM+5Gのデータ容量で満足している人からすると割高に感じられるでしょう。
②はユーザーも少ないと思われるため、手短に説明しますが、状況をまとめると下記の図の通り。くりこしプランS+5Gからミニミニプランに変え、自宅セット割およびau PAY カードでの支払いで月々の利用料金を割り引く「au PAY カードお支払い割」を併用させると、88円を追加で支払うことで、くりこしプランSよりも1GBを多く使えるようになります。どうしても3GBでは足りなくて、「あと1GBだけでも欲しい!」という人には最適でしょう。
くりこしプランS+5Gとミニミニプランの料金シミュレーション
くりこしプランS+5G | ミニミニプラン | |
データ容量 | 3GB | 4GB |
月額料金 | 1,628円 | 2,365円 |
自宅セット割 | -638円 | -1,100円 |
au PAY カード お支払い割 | – | -187円 |
割引適用後 | 990円 | 1,078円 |
ちなみに今回発表された新プランの中で、唯一コミコミプランだけが自宅セット割、au PAY カードお支払い割、家族でプランに加入すると月550円割引される「家族セット割」が適用されないのは盲点なので要注意です。また、家族セット割と自宅セット割は併用ができません。つまり最大の割引が効く条件は、トクトクプランorミニミニプラン+自宅セット割+au PAY カードお支払い割となります。
自宅セット割とau PAY カードお支払い割を適用したケース
コミコミプラン | トクトクプラン | ミニミニプラン | ||
データ容量 | 20GB | 〜1GB | 〜15GB | 4GB |
国内通話料 | 1回10分以内の無料通話 (超過時22円/30秒) | 22円/30秒 | ||
月額料金 | 3,278円 | 2,277円 | 3,465円 | 2,365円 |
自宅セット割 | – | -1,100円 | ||
au PAY カード お支払い割 | – | -187円 | ||
割引適用後 | 3,278円 | 990円 | 2,178円 | 1,078円 |
とはいえ、コミコミプランはもっともデータ容量が多く、1回10分以内の国内通話かけ放題が付帯しているため、「どのように使うか」にも注目したほうがいいでしょう。UQモバイルの新プランについては、モバワンの記事でも詳細に説明しています。
※本情報は6月7日時点のものです。