最近、犬好きとみられる泥棒が、盗みに入った家の飼い犬と甘〜い時間を過ごした様子が、バッチリ防犯カメラに収められていることが報じられました。犬好きの人間は、盗みの最中という一刻を争う危機的状況であっても、手を止めて犬を撫でたくなるものなのかも……。
7月15日午後10時40分頃、米・サンディエゴにある一軒の住宅に、1人の泥棒が盗みに入りました。泥棒が目を付けたのは、推定価格1300ドル(約18万6000円※)の自転車です。
※1ドル=約143円で換算(2023年8月8日現在)
泥棒が自転車を手で引いて外に出たところで、家の中からこの家で飼われている犬が、泥棒に向かって駆け寄ってきました。ただ、犬は泥棒に向かって吠えたり威嚇したりするどころか、しっぽを左右に振ってなんだかうれしそう。まるで「撫でて!」「遊んで!」と言っているようです。
すると、この泥棒は大の犬好きだったようで、驚くことに一旦ガレージまで引き返して自転車を置くと、犬の顔や体中を両手で撫でまくって応えてあげたのです。その行為は、やさしい愛犬家そのもの。犬のほうも、この人物がそんな犬好きだということを見抜いているのか、地面に寝転がって腹を見せて、警戒心ゼロで懐いています。犬に顔中をなめられると、「hahaha!」と歓喜の声をあげながら、まさに相思相愛なラブラブな時間を過ごしたんです。
しまいには、泥棒が犬に「クールな子だね、今まで知っている中で一番クールな子。アイラブユー、ぼくの恋人!」と話しかけているではありませんか。
結局、泥棒はひとしきり犬と戯れると、「お父さん(犬の飼い主のこと)は、ガレージは開けっ放しにしてはいけないよ」と伝え、自転車を持って外に出ていきました。
自転車を盗む様子も、犬と甘い時間を過ごした様子も、防犯カメラにばっちり取られていた、この泥棒。まだ警察には捕まっていないようですが、犬好きが弱点となって、すぐに御用となることに期待したいものです。
【主な参考記事】
New York Post. Burglar takes break from robbing home to cozy up with overly friendly family dog: ‘I love you, too’. Aug 7 2023