iPhone 15 ProとiPhone Pro Maxのバッテリー消耗を早める機能の1つに、120Hzで表示する「ProMotion」技術があります。これは画面をスクロールしたりゲームをプレイしたりするとき、画面の書き換え回数を「1秒間に120回」にすることで、表示を滑らかにするものです。
では、このProMotionをオフにすればバッテリー持続時間は長くなるのか? それを老舗メディアのMacWorldが検証しています。
この設定変更では、[設定]アプリ内の「アクセシビリティ」>[動作]の中にあるフレームレート制限を有効にします。そうすることで、毎秒60フレーム、つまり「画面書き換えを1秒間に60回」に制限することが可能に。
もちろん60Hz設定にすることで、Proモデルならではの滑らかなスクロールやゲームの動きが楽しめなくなります。が、それと引き換えにバッテリーの持ちが十分に良くなれば、その価値はあるでしょう。
今回の検証は、まず人気ベンチマークアプリ・Geekbench 4のバッテリーテストから開始。すると、バッテリー駆動時間は約5%改善したことが確認できました。より実生活に近いテストでも同じ程度の違いであり、ProMotionの良さを諦めるほどではないとの結論に達しています。
しかし、120Hzに対応したゲームをプレイするときは、かなりの違いが出ています。
『Call of Duty: Mobile』や『PUBG Mobile』『原神』などの人気ゲームには、120Hz表示を有効にするオプションが用意されており、これらをプレイしたところ、フレームレートを制限(=120Hz表示を無効)したほうがバッテリーの消耗が少ないと気づいたとのこと。ゲームによっては、バッテリーが2倍も持つこともあったそうです。
ウェブサイトやSNSにアクセスしたり、メールを読み書きしたりする程度では、フレーム制限を有効にする意味はあまりなさそうですが、すぐ充電できない場所で動きの激しいゲームを長く遊びたいときは、ProMotionをオフにしておくと良いかもしれません。
Source:MacWorld
via:9to5Mac