家電
2024/7/25 20:30

時短オーブンにオシャレな扇風機! GetNavi的、愛用し続けたい殿堂入り家電アイテム

GetNaviは「買って間違いなし!」のアイテムを紹介し続けて25年。膨大な数の家電製品からベスト・オブ・ザ・ベストを専門家に挙げてもらった。これらのアイテムがいかに革新的なのか、最新モデルはどのように進化しているのかを徹底解説。

※こちらは「GetNavi」2024年7月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【その①】独自開発の過熱水蒸気技術で食生活に革命を起こした逸品

シャープ
ウォーターオーブン「ヘルシオ」AX-LSX3A
実売価格15万6540円

最新・第20世代の最上位機種。「ヘルシオあたため(おいしさ復元)」機能搭載で、テイクアウト料理などを出来立てのようなおいしさに復元できる。さらに、塚田農場と共同開発した新ダウンロードメニューに対応している。

SPEC●総庫内容量:30l(2段調理)●定格消費電力:レンジ1460W、オーブン、グリル1410W●オーブン・グリル加熱方式:過熱水蒸気(ヘルシオエンジン)、2段熱風コンベクション●搭載センサー:64眼赤外線ムーブ、らくチン!(絶対湿度)、温度センサー●掲載メニュー数(自動メニュー数):256(266)●サイズ/質量:W490×H420×D430mm/約23kg

 

選定人

家電王 中村 剛さん

テレビ番組のスーパー家電通選手権で優勝。動画マガジン「くらしのラボ」をはじめ様々なメディアで情報を発信中。

 

業務用で使われていた過熱水蒸気に着目

シリーズ累計出荷台数280万台を突破しているヘルシオ。過熱水蒸気の熱源の力だけで、手間をかけずおいしく健康的に調理できる点が評価され、約20年間高い支持を得ている。“電磁波を使わない加熱方式の調理家電を作りたい”という考えから開発が始まり、当時業務用に活用されていた過熱水蒸気に着目したのだという。

「キッチンに収まるサイズ、業務用の半分の電圧……という家庭用の条件において、いかにおいしく調理を実現するか。何度も何度も試作を繰り返しました」(シャープ・川尻百恵さん)

過熱水蒸気を生かした独自技術だけでなく「ユーザーの声を反映し、需要のある機能を柔軟に付加していく、製品価値向上に務めるメーカーの姿勢も素晴らしいと思います」と、中村 剛さんは評価する。

 

↑高気密構造とハイパワーエンジン搭載で過熱水蒸気が庫内にたっぷり充満。そのため、水だけで調理が完結

 

↑過熱水蒸気とは100℃以上に加熱された水蒸気のこと。熱効率が高く、食材の中心までしっかり熱を通す

 

<これぞ殿堂入りの理由>

「過熱水蒸気の特徴を生かし、冷凍・冷蔵の食品が混在していても同時に仕上げられるのが画期的で、長きに渡ってヒット。また、減塩や脱油できて健康志向の強い層にも根強い人気です」(中村さん)

↑異なる温度帯の食品を同時調理するレシピも積極的に発信。モーニングセットはその代表的なレシピだ

 

開発担当者に聞きました!

シャープ 国内キッチン事業部調理企画開発部 課長

川尻百恵さん

「手間をかけず、すべてヘルシオに任せておいしいお料理が食べられ、ゆとりのある時間を創出できると好評をいただいております。また、過熱水蒸気で調理すると食材の余分な塩分や油をカットでき、ヘルシーな食生活を実現できる点でも支持されています。」

↑初号機AX-HC1は04年発売。電子レンジ機能は非搭載だったが、ユーザーの要望に応えて第2世代以降には搭載

 

時短家電のパイオニア的存在! ヘルシオ ホットクック

初代は2015年発売。当時、“日本初、自動で無水調理が可能な家庭用電気鍋”として話題を呼び、コチラも長らくヒット。現在は2〜6人前の調理が可能なKN-HW24Gのほか、2〜4人、1〜2人用の少人数世帯向けも展開している。

 

【その②】カテゴリ自体の価値を爆アゲした世界初のDCモーター扇風機

バルミューダ

GreenFan Studio

実売価格4万2900円

換気や部屋干しなどにも適した季節を問わず使えるDCモーター扇風機。今年4月に発売された本機は脚が3本構成。安定性に優れ、アトリエなどの制作現場にある道具のようなラフさを兼ね備えたデザインが特徴的だ。

SPEC●対応畳数:40畳●消費電力:1.5〜36W●コードの長さ:約3m●動作音:10dB(風量1の場合)●運転モード:5段階●カラー展開:ブラック、ホワイト、ホワイト×ブラック(限定カラー)●サイズ/質量:W598×H900×D520mm/約3.6kg

 

選定人

家電ライフスタイルプロデューサー 神原サリーさん

新聞社勤務、ライターを経て現職。撮影や情報発信のベース「家電アトリエ」を構え、様々なメディアで活躍中。

 

“面”の風を生み出せる唯一無二の扇風機

世界初のDC(直流電流)モーター扇風機として、誕生したGreenFan。独自の二重構造の羽根による心地良い風が唯一無二の快適さを実現し、今や世界中で愛される扇風機となった。

「自然界にある心地良い風を生み出せることが、長く支持されている理由。機体から離れるほどにグンと風の幅が広がり、いわゆる“面の風”がやってきます。部屋の隅に置けば、部屋全体にそよそよと気持ちの良い風が舞うのは、GreenFanだけです!」と、神原サリーさんも絶賛する。

開発において自然界の風と扇風機の風の違いを検証。そのなかで、自然な風は面で進むのに対し、扇風機の風は回転しながら進み、“渦”を発生させていることがわかったそう。この“渦”を壊すことが心地良い風を生み出すと考え、試行錯誤を重ねて独自のグリーンファンテクノロジーが開発されたのだという。

「面で広がる風は、部屋干しや冷暖房の効率化にも最適。動かせる換気扇としてなど、便利な送風機として一年中お使いいただけます」(バルミューダ・増子直哉さん)

 

↑独自の二重構造の羽根とDCブラシレスモーターを搭載。一般的な扇風機に比べて約4倍風が広がり、より自然な風を生み出す。静音性も◎

 

↑GreenFan Studioでは「ジェットモード」を新搭載。圧倒的な送風量で室内の空気を大きく動かし、最大約23m先まで風が届く

 

↑家の中での使用範囲を広げられるように、長さ約3mの電源ケーブルを採用。束ねてから本体にかけたときに美しく見えるよう配慮されている

 

<これぞ殿堂入りの理由>

「当時高価だったDCモーターを扇風機に採用。微風から強風まで幅広い風を送り出せるように制御でき、省エネ性もアップしました。また、当たり続けられる快適な風を生み出したことで扇風機の価値をも高めました」(神原さん)

 

製品担当者に聞きました!

バルミューダPR担当 増子直哉さん

“夏の自然な風はずっと浴びていても快適なのに、なぜ扇風機の風は違うのか”という疑問から生まれたGreenFan。「とにかく風が優しい」、「そよ風が心地良い」などの反響をいただいております。製品を通じて“快適な夏”という価値を感じていただけていることが、長くご愛顧いただいている理由だと考えております。