ダウンは自宅で洗濯する時代に! パナソニックが描く“衣類ケアの新スタンダード”とは?

ink_pen 2025/10/8
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ダウンは自宅で洗濯する時代に! パナソニックが描く“衣類ケアの新スタンダード”とは?
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パナソニックは、2025年秋冬の衣類ケア新製品を発表しました。8月に発表されていたドラム式洗濯乾燥機「LXシリーズ」「SDシリーズ」をはじめ、衣類スチーマーや毛玉クリーナーなども展示。幅広い衣類ケア製品の市場動向や製品の特徴を紹介したほか、衣類のトレンドやケアに関するトークセッションも実施されました。

ゴールドウインとのコラボで「ダウンジャケットコース」が実現

国内ではドラム式洗濯乾燥機の需要が拡大するなか、パナソニックのドラム式洗濯乾燥機も販売台数を伸ばしています。同社はヒートポンプ方式を2005年に世界で初めて採用して以来、省エネや大容量化などの進化を重ねてきており、現在ではヒートポンプ方式は第6世代に進化しています。

↑ドラム式洗濯乾燥機「LXシリーズ」(左)と「SDシリーズ」(右)。

2025年10月発売予定のドラム式洗濯乾燥機「LXシリーズ」および「SDシリーズ」では、初の試みとなるアパレルメーカーとのコラボレーションを実現。「ザ・ノース・フェイス」など多くのブランドを展開するゴールドウインとの協業により、「ダウンジャケットコース」を初めて搭載しました。

↑発表会に登壇したゴールドウイン 開発本部 テックラボの柴田 徹氏。

これは、これまで手洗いすることが推奨されてきたダウンジャケットを、自宅の洗濯機で手軽に洗えるというもの。槽は回転させずに揺らすようなゆっくりとした動きで中わたのかたよりを防ぎながらも、濃密泡で汚れを包んで浮かす「スゴ落ち泡洗浄」の技術応用により、優しい洗い方でも「皮脂汚れ」や「泥汚れ」、「ファンデーション汚れ」などを綺麗に落とすことができます。

また、低振動設計技術も応用し、中わたのかたよりを防ぎながらも十分なすすぎと脱水を行います。

パナソニックの調査によれば、ダウンジャケットは冬物衣料のなかでもお手入れに悩む衣類の第1位で、お手入れ方法は「1シーズンに1度クリーニングに出す」というのが最も多くなっています。

しかし、ダウンジャケットの汚れを放置すると落ちにくくなってしまうので、汚れが目立ってきたら早めに洗ったほうがよいとのこと。「ダウンジャケットコース」ならば、手洗いよりも中わたの片寄りが少なく、洗濯の手間を大幅に削減できるので、より手軽に洗うことができます。

↑左が「ダウンジャケットコース」、右が手洗いで洗ったもの。手洗いの方は中綿がかたよってしまっていて、それによって生じた空間(赤矢印)が確認できる。

技術者に「ダウンジャケットコース」についてお話を伺ったところ、開発で大変だったのは「ダウンジャケットをかたよらせないで脱水させる仕組み」を実現することだったそう。

ダウンジャケットは水を多く含むため、通常の脱水では洗濯槽のなかでかたよってしまい、うまく脱水できなかったり、振動が大きくなってエラーで止まってしまうことがあります。そこで、脱水のスピードをコントロールし、ダウンジャケットが洗濯槽の中で広がるように脱水する仕組みを取り入れたそうですが、その調整が非常に難しかったとのこと。

このほか、新モデルでは、従来の運転時間98分はそのままに、ヒートポンプユニットのコンプレッサー制御システムを改良して効率化を図り、消費電力量を約10%削減。さらに、昨年モデルに搭載された「汚れ剥がしコース」の対象コースが拡大され、より使いやすくなっています。

2026年はドラム式シェア4割を目指す

今回のコラボは、服を長く大切に着ることを提唱するゴールドウインとの思いが一致して実現したもの。ゴールドウインでは、グリーンデザインの推進と循環型社会の実現を掲げ、生活者が安定的に良い商品を長く使用できることを重視しています。

また、パナソニックも、全国約100拠点で年間160万件の修理を行うサービス体制を構築し、メーカー保証延長やIoTを活用したメンテナンス情報提供など、購入後のサポートを充実させることで、長く使ってもらえる製品づくりを目指しており、サステナビリティに対する理念は両社で一致しています。

パナソニックは、今後も洗剤メーカーやアパレルメーカーなど、各業界のパートナーとの連携を強化し、新たなスタンダードを目指すとともに、「LXシリーズ」や「SDシリーズ」を市場へ投入することで、2026年には国内のドラム式洗濯乾燥機のシェア4割を目指していくと述べています。

パナソニック

ドラム式洗濯乾燥機「LXシリーズ」

発売日:2025年10月上旬

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