タイガー魔法瓶は、タイガー土鍋炊飯器の20年目を記念して、TIGERリミテッドモデル「土鍋ご泡火(ほうび)炊き JRX-MC型」および、TIGERリミテッドモデル「土鍋ご泡火炊き JRX-BC型」を120台限定で受注生産販売します。サイズはそれぞれ3.5合炊き/5.5合炊きを用意。2025年11月4日より公式オンラインストアにて受付を開始し、順次出荷します。

タイガーの土鍋炊飯器の内なべは、内径誤差±1.0mmという通常の焼きものでは考えられないほど緻密な精度で量産を行っています。今回のTIGERリミテッドモデルでは量産性を度外視し、熟練した職人が一つ一つ丁寧に削ることで、さらにその限界に挑戦し、内径誤差0.09mm以下と限りなく厳しい寸法精度で仕上げています。
土鍋の曲面の切削は非常に難しく、内なべ1つにつき約20~24時間の時間をかけ、ダイヤモンドを含んだ特殊な刃で時間をかけて丁寧に削っています。

さらに組み立て工程においてもライン生産ではなく、専門性の高い技術者がひとつひとつを手作業で組み立てます。お米のおいしさを左右する圧力については、本製品専用の圧力チューニング用装置を使用し、1台1台圧力を確認・調整し、より精度高く圧力をコントロールできるように、最大90分かけてチューニングします。
また、色味においても炊飯器業界における画一的なカラーリングから一線を画し、手吹き技術を用い、いままでにないラグジュアリーな質感を表現した「Material Color Series(マテリアルカラーシリーズ)」と、食卓に新たな風を吹き込む鮮やかな「Bright Color Series(ブライトカラーシリーズ)」を採用しています。
ロボット塗装に加え、色と部品に応じて職人が手吹きにて1つずつ塗装し、6層もの重ね塗りを行い、立体感を出しています。いままで実現が難しかったステンレスへの着色を実現し、高級感をさらに増すようなこだわりも加えています。
【ラインナップ】
Material Color Series(JRX-MC型)
タイガーの技術を象徴する“宇宙”をイメージ。触れた時の「質感」にもこだわった高級感のあるシリーズです。



Bright Color Series(JRX-BC型)
タイガー魔法瓶のVisionを想起させる“地球”をイメージ。団らんを温かくする華やかなカラーシリーズです。



こだわりの技術を詰め込んで生まれた究極の炊飯器
新製品発表会に登壇したタイガー魔法瓶 ソリューショングループ 炊飯器商品企画担当の辻本 篤史さんは、今回の製品は同社の社内公募制度「シャイニング」を活用したもので、数量限定でないと実現できないような、心地よく感動できるものを実現したいという思いから商品化に至ったと述べています。

生産数に縛られないことで、炊飯性能、使い心地、そしてデザイン性のすべてにおいて一切の妥協を排し、同社が追い求める理想を形にしており、本製品で得た学びを日常使いの量産モデルに活かし、炊飯器の基本性能を業界最高水準まで引き上げていくとしています。
また、開発を担当した藤原 武志さんは、今回の製品に使われた技術などを解説してくれました。

内なべには、半導体製造装置にも使われる特殊な機械と、熟練の職人技を融合させたセラミック鍋の「切削」技術を採用。一般的な製品の製造では不可能な、数ミクロン単位での精密な成形を実現しています。

また、本体の外観の塗装は、熟練の職人が一つひとつ丁寧に6層にわたって吹き付ける「手吹き」塗装で仕上げられているそう。これにより、見る角度や光の加減によって表情を変える美しい光沢と深みのある色合いを実現しています。

年間数万台を均一な品質で生産する通常のラインとは異なり、今回のモデルは専任の熟練工による「匠の技」で一台一台丁寧に組み上げているとのこと。ふたの開閉、圧力の調整、各パーツのわずかな誤差に至るまで、手作業で微調整を施すため、一日わずか2台しか生産できないそうです。
生産台数が限られるため、同社のECサイトのみで注文を受け付け、準備ができたものから順次発送されます。注文が多数の場合、最大で3か月程度待ってもらうこともあるとのこと。
購入特典として、内なべに使用する「四日市萬古焼」の制作過程に加え、このモデルだけの特別な製造工程をメールにて届けてくれます。
また、通常のメーカー保証に加え、さらに1年間の安心サポートがついています。そのほか、リフレッシュメンテナンスとして、長く使用してもらうために、1つ1つ点検して問題がない確認する特別なメンテナンスも行ってくれます。
生産数を限定することで同社が持てる技術を惜しみなくつぎ込んだ炊飯器は、お米のおいしさを限界まで引き出してくれる究極の逸品といえそうです。