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2018/4/24 19:30

手のひらサイズの万能カメラ!! 小型・高画質・高倍率の3拍子揃った「LUMIX TX2」実写レビュー

【注目ポイントをチェック!】

特筆すべきはズームの倍率アップとファインダーの強化!

TX2最大のウリといえば、なんといっても進化した光学15倍ズームです。TX2のレンズの焦点距離は、35mm換算で24~360mm相当。TX1の25~250mm相当に比べると、ワイド端とテレ端の両方が拡張。広角撮影にも望遠撮影にも、より強くなっています。

↑TX1で撮影。ズームのワイド端(25mm相当)

 

↑TX2で撮影。ズームのワイド端(24mm相当)

 

↑TX1で撮影。ズームのテレ端(250mm相当)

 

↑TX2で撮影。ズームのテレ端(360mm相当)

 

ただし、レンズの開放値は、TX1がF2.8~5.6であるのに対して、TX2ではF3.3~6.4へとスペックダウン。ワイド端もテレ端も約1/3段強暗くなったのは少々残念ですが、サイズと重量を抑えるためには仕方ないのかもしれません。とはいえ、上の写真を見ていただくとわかるとおり、特に望遠側の強化は目覚しく、写真表現の幅が大きく広がったと言えるでしょう。

 

ズーム倍率の拡大に加え、もう1つの大きな改良といえるのがファインダーの進化です。TX1のファインダーは0.2型/約104万ドット/倍率1.25倍であるのに対して、TX2では0.21型/約233万ドット/倍率1.45倍。はっきりとわかるくらい、表示の大きさと精細感が高まり、見やすさが向上しています。

↑大型化と高解像度化、高倍率化を果たしたTX2の電子ビューファインダー

 

【撮影機能をチェック!】

Bluetoothでスマホ連携がラクラク! 「4Kフォト」には新機能も

続いて撮影機能を見ていきましょう。機能面での注目は、Bluetooth 4.2(Bluetooth Low Energy)に対応し、スマホやタブレットと常時接続が可能になったこと。専用アプリ「Panasonic Image App」を使用して、リモート撮影や画像転送、GPS情報の付加などがスムーズに行えます。

↑初回のみセットアップメニューの「Bluetooth」からペアリングを行えば、2回目以降はアプリ側から素早くカメラのコントロールができます

 

↑専用アプリ「Panasonic Image App」の画面。Wi-Fi接続によるリモート操作のほか、よりタイムラグの少ないBluetoothによる「シャッターリモコン」を新搭載

 

パナソニック独自の、4K動画を写真撮影に応用した「4Kフォト」機能も進化しました。これまでと同じ4Kフォトモードやフォーカスセレクト、フォーカス合成に加えて、新たに「軌跡合成」機能を搭載。これは4K撮影した連写ファイルから任意のコマを選択し、被写体の動きを軌跡として1枚の写真に合成する機能です。

↑再生メニューでは、新機能の「軌跡合成」のほか、花火や星空の撮影に役立つ「比較明合成」、4K連写ファイルから5秒分の写真を一括保存する「4Kフォト一括保存」などが選べます

 

そのほかには、質感重視のモノクロモード「L.モノクローム」や、好きな機能を登録できるマイメニュー、ファインダーの表示速度を落とす「ECO 30fps」モードなどが追加されています。

↑発色傾向を調整できるフォトスタイルには「L.モノクローム」が追加。これは「LUMIX GX7 Mark II」などのミラーレス一眼にはすでに搭載されているもので、立体感や質感を重視したモノクロ表現が味わえます

 

↑使用頻度が高い項目を最大23個まで登録できる「マイメニュー」にも対応

 

↑バッテリーはこれまでと同じくリチウムイオン充電池「DMW-BLG10」。モニター使用時の撮影可能枚数は、TX1の300枚からTX2では370枚へと大幅に増えています
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