オリンピックイヤーである今年は、フラッグシップ機だけでなく、ミドルクラスにも注目モデルが登場。キヤノンのEOS 80Dは前モデルEOS 70DからAFなどが着実に進化しています。プロカメラマン・吉森信哉さんのインプレッションとともに紹介しましょう。
AF 性能や露出精度などがアップして手軽に高画質が楽しめる中級機
キヤノン
EOS 80D
実売価格18万1620円(18-135㎜レンズキット)
独自の像面位相差AFの採用などで好評の70Dをブラッシュアップし、AFや露出精度などを進化させた中級機。画素数は2020万画素から2420万画素にアップしています。動画フレームレートも30pから60pに向上。
キットレンズは高速で静かなEF-S18-135㎜F3.5-5.6 IS USM。使いやすい7.5倍ズームです。
各画素が像面位相差センサーとしても機能する「デュアルピクセルCMOS AF」に対応。ライブビュー時もAFが高速です。
私がCHECKしました
カメラマン 吉森信哉さん
風景や寺社などの撮影がライフワーク。様々なメディアでカメラのレビュアーとしても活躍しています。
測距点が45点に増えて暗い場所でも合いやすい
「70Dは測距点が19点ですが、45点に増加。画面の広い範囲でピント合わせが行え、中央1点はEV-3の低輝度に対応。薄暗い場所でもピントが合います」(吉森さん)
測距点が増えてAFの範囲が拡大。動く被写体にも合いやすいです。
肌の色などを自動検知して最適な明るさで撮れる
「測光にRGBセンサーを採用。肌の色などを検出し、最適な明るさで撮影できます。水銀灯下で連写したときなどに色が変わるフリッカー低減機能も備えています」(吉森さん)
フリッカーレス撮影設定画面。水銀灯下でも安定した色で撮れます。
タイムラプスやHDR動画撮影などが楽しめる
「フルHD動画が30pから60pとなり、より滑らかな動画撮影が行えます。タイムラプス動画撮影や、ダイナミックレンジの広いHDR動画撮影も可能です」(吉森さん)
フルHDでのタイムラプス動画撮影に対応。撮影回数は最大3600回となっています。
作例写真(β機によるもの)。「オールクロス45点の自動選択AFで、接近する列車を撮影。AFが高速かつ的確に追従し、7コマ/秒連写で軽やかに撮れました。作動音も静かで快適でした」(吉森さん)
【SPEC】
ファインダー:光学式
連写:7コマ/秒
ISO感度:100~25600
動画:フルHD/60p
撮像素子:22.3×14.9㎜2420万画素CMOS
マウント:キヤノンEF
液晶:3型104万ドットタッチ
サイズ/質量(ボディ):約W139×H105.2×D78.5㎜/約730g
【URL】
キヤノン http://canon.jp/