梅雨時期などの雨が降っている状況で、積極的に写真撮影を楽しもうという人は少数派でしょう。しかし、雨のかかったアジサイなど、雨だからこそ美しい被写体というのも多く、それらを狙ってみるのも楽しいもの。ただ、電子機器であるデジタルカメラは、水や湿気が苦手です。
最近は中級一眼以上のモデルを中心に防滴仕様のカメラやレンズが増え、以前ほど神経質になる必要はなくなっていますが、雨対策用品などを使って、カメラやレンズに直接水がかからないようにする注意は必要です。そこで本稿では、そうした簡易的な雨対策用品2つと、長時間の撮影にも耐える、本格的な耐水性能を持った用品1つの計3製品を紹介します。
雨対策用品の基本的な選び方
カメラやレンズの雨対策用品は「カメラレインコート」などと呼ばれ、機材にビニールや耐水性の繊維などを用いたカバーを被せるものが多く、複数の写真用品メーカーから発売されています。なかには、市販の傘にカメラを取り付けて雨がかからないようにする用品もありますが、雨に加えて風が吹いている場合は、雨が吹き込んできたり、風で傘が煽られたりするので使用条件が限られます。そのため、基本的にはレインコートタイプのものがオススメです。
これらの製品を選ぶ際は、使用する機材がはみ出さず確実にカバーできるか、背面モニターなどの表示部が視認できるか、ダイヤルなどの操作が素早く行えるか、といった点がポイントになります。
カメラレインコートには、薄手のビニールなどを用いた簡易的なものと耐水性を持つ繊維などを用いた本格的なものがありますが、本格的なものは洗濯するなどして繰り返し使用できるメリットはあるものの、かなりかさ張る製品も多く、金額的にも高価になりがちです。そのため、雨のなかで撮影する頻度がそれほど高くない場合や、撮影中に万が一雨が降ってきた場合に備える程度といった場合には、次に紹介するような簡易的な用品がオススメです。
【オススメ①】安さと軽さが魅力の簡易タイプ
OP/TECH(オプテック)
レインスリーブ(ノーマル)
実売価格990円(2枚入り)
透明なビニール製で軽く、持ち歩く際の収納性も抜群。透明な素材でモニターなどの表示が確認できるのはもちろん、ファインダー部分に穴があり、ファインダーの使用も可能。レンズ先端部分を紐で絞れるようになっていて、使用するレンズの径に合わせて調節できます。
対応レンズは、70-200㎜ F2.8クラスまで。本製品のほか、標準ズームなどに対応する「スモール」、外付けフラッシュ使用時用の「フラッシュ」、超望遠レンズ用の「メガ」も用意されています。実質的に使い切りとなりますが、低価格で、雨の日以外でも万が一に備えて持ち歩けるコンパクトさと軽さが魅力です。
【オススメ2】万が一のときにサッと被せてカメラを守る
ラムダ
カメラレインボー
実売価格3050円
雨が降るなかで撮るつもりはないけれど、万が一、撮影中に雨が降ってきたら困る……といったときの対策用品がコレ。ウレタン防水コートされたナイロン地でできており、突然雨が降った場合や日差しが強すぎる場合のカメラの保護用に使えます。フィールド撮影時などに地面に機材を置く際のシートなどとしても使えるので便利。