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カメラ
2019/4/11 18:00

【2019保存版】イベント撮影向きカメラはどれ? 最新ミラーレスカメラ8機種比較

運動会やGWの旅行といったイベント撮影は、カメラのAF性能や高感度画質などが問われるシーンが多いです。そこで、いま注目のミラーレスカメラ8機種で“イベント撮影力”をチェックしました。

ライター・カメラマン

河野弘道さん

カメラ関連の記事を中心に執筆。最近は、小型のミラーレスで取材や撮影を行うケースが多くなってきました。

 

動きモノはセンサーよりもAF性能や連写性能が重要

フルサイズミラーレスカメラが注目を集めていますが、イベント撮影では必ずしもフルサイズが有利とは言えません。その理由をカメラマンの河野さんは次のように語ります。

 

運動会など、望遠撮影が多いシーンは、センサーサイズが小さく、望遠効果を得やすいAPS-Cサイズなどが使いやすいんです。逆に、暗めの屋内で行われるイベントなどは、高感度でもノイズが出にくいフルサイズがやや有利。

とはいえ、最新機種はノイズ処理技術が向上しており、実用上はセンサーサイズにこだわりすぎる必要はありません。むしろ、子どもなど動く被写体を撮ることが多いなら、AFや連写性能が重要。追尾AFや顔認識など、被写体を追ってくれる機能があると安心ですね」(河野さん)

 

【テストではココをチェック!】

AF・連写性能

コンティニュアスAFと高速連写で鉄道を撮影。連写中もピントが合っているか、最適な位置で撮れたかをチェック。

高感度画質

ISO25600で撮影した夜景の一部を拡大して確認。目障りなノイズの有無や、質感描写が崩れていないかを見ました。

手ブレ補正

300mm相当前後の望遠レンズを使って、手ブレ補正機能をオンにして撮影。1/15秒で撮って成功率を検証しました。

軽さ

ボディ、メモリーカード、バッテリーに標準ズームと望遠ズーム(必要な場合はアダプター)を合わせた重さを比較。

 


フルサイズミラーレス編


フルサイズミラーレスは、高画素数なハイエンドモデルに続き、画素数を抑えて連写や高感度性能などを上げつつ、低価格化も実現した普及モデルが各社から登場。そうしたお買い得な3機種をチェックします!

 

【その1】入門機並みの軽さとバリアングルモニターでハンドリングが抜群!

 

キヤノン

EOS RP

実売価格17万3310円(ボディ)、23万7050円(35mmF1.8マクロレンズキット)、19万4940円(マウントアダプターキット)

10万円台後半のボディ価格でタッチ操作対応のバリアングルモニターを装備した中級機。質量もボディ単体で400g台と軽量。独自のデュアルピクセルCMOS AFで、世界最速0.05秒AFを実現しました。

↑今回取り上げたフルサイズ機では唯一、バリアングルモニターを採用。タッチ操作対応で、三脚使用時なども撮影しやすいです

 

↑バッテリーとSDカードを入れた状態の質量は、実測で478g(公称約485g)。APS-Cサイズ一眼レフの入門機並みの軽さです

 

↑キヤノンは、CP+2019にてイベント撮影に最適なRF24-240mm F4-6.3 IS USMなどを開発発表。今年発売の見込みといいます

 

【イベント撮影力チェック!】

レンズと組み合わせた重さがネックだが、AFは高速で正確

連写は約5コマ/秒ですが、「顔+追尾優先AF」の使用で動きモノの追尾が可能。実写でもほとんどピントを外しませんでした。高感度画質は質感描写重視の仕上がり。軽さは望遠レンズがアダプター+一眼レフ用レンズとなることもあり、2㎏を超えました。

 

AF・連写性能 21/25点

 

高感度画質 22/25点

 

手ブレ補正 21/25点

 

軽さ 15/25点

EOS RPの総合評価:79/100点

 

【その2】連写や高感度に強く、動きモノに対応しやすいハイパフォーマンス機

ニコン

Z 6

実売価格26万3580円(ボディ)、33万6680円(24-70mmレンズキット)、35万7560円(24-70㎜+マウントアダプターキット)

画素数を2450万画素に抑えることで、約12コマ/秒の高速連写や常用でISO51200までの高感度を実現。約396万ドットのEVFは対角視野角が約37°と広く、クリアで自然な視野を確保しています。

↑センサーからマウント面(レンズ取り付け面)までの距離を短くし、開口部も大型化。高性能レンズが設計しやすい仕様です

 

↑高速記録が可能なXQDカードを採用。高速連写を繰り返してもデータ書き込みの待ち時間が短く、ストレスなく撮影できます

 

↑ニコンはCP+2019で、70-200mm F2.8など大口径中心に開発中の7本を展示。普及タイプの登場は少し先になる様子です

 

【イベント撮影力チェック!】

高感度や手ブレに強く、連写も高速で動きモノ撮影に最適

連写は約12コマ/秒で、「オートエリアAF」もピントを大きく外すことはありませんでした。高感度でも低ノイズかつ十分な質感描写が得られました。手ブレ補正も強力で、1/15秒での撮影でも、ブレの目立たない写真が多かったです。ただ、望遠レンズがやはり重く、2㎏弱。

 

AF・連写性能 22/25点

 

高感度画質 20/25点

 

手ブレ補正 23/25点

 

軽さ 15/25点

→Z 6の総合評価:80/100点

 

【その3】豊富な交換レンズとトータルでの軽さがイベント撮影で威力を発揮

ソニー

α7Ⅲ

実売価格24万8270円(ボディ)、26万4400円(28-70mmレンズキット)

AF/AE追従で約10コマ/秒の連写や高速・高精度な瞳AFなどに対応。693点像面位相差AFと425点コントラスト検出AFを組み合わせた“4Dフォーカス”で、画面の約93%がAF可能です。約5段分の効果のボディ内手ブレ補正も搭載します。

↑キットの28-70mmと70-300mmレンズの組み合わせ。アダプターなどが必要なく、トータルでは軽量となります

 

↑イヤホンやマイク、HDMI端子などを備え、プロの動画撮影現場にも対応可能。充電はUSB経由で行えます

 

【イベント撮影力チェック!】

約10コマの連写とロックオンAFなどで動きモノに強い

約10コマ/秒の連写で一瞬を逃さず、ロックオンAFや顔認識機能でピントを外しにくいです。高感度でも質感描写に優れていました。手ブレ補正はふるいませんでしたが、レンズを組み合わせた質量は非常に軽量です。

 

AF・連写性能 23/25点

 

高感度画質 23/25点

 

手ブレ補正 17/25点

 

軽さ 18/25点

→α7Ⅲの総合:81/100点

 

【ここに注目!】α7Ⅲならアダプターなしで望遠や高倍率ズームレンズが選べる

ミラーレス専用のEマウントレンズが豊富に用意され、今回使用した70-300mmや高倍率ズーム、F2.8の大口径ズームなどをアダプターを介さないで使えます。なかでもイベント撮影で使うなら、24-240mmの高倍率ズームがオススメです。

<おすすめレンズ①>

FE 24-240mm F3.5-6.3 OSS

実売価格12万6520円

 

<おすすめレンズ②>

FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSS

実売価格16万7000円

 

<おすすめレンズ③>

FE 24-70mm F2.8 GM

実売価格27万2700円

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