バッテリー残量表示は便利。安全性にやや不安
イヤホンにはタッチパネルを備えており、ワンタッチで再生/一時停止、ダブルタッチで曲送り/曲戻し、長押しで音量アップ/ダウンといった操作が行えます。イヤホン単体での再生時間は約6時間、ケースを含めた使用可能時間は明記されていませんが、イヤホンのバッテリー容量が片耳60mAh、ケースのバッテリー残量が1000mAhなので、多少のロスを考えても5~6回程度はフル充電できると考えられます。
特筆すべきは、充電ケースにイヤホンとケースのバッテリー残量を示すLEDディスプレイ表示機能があること。あとどれくらい使えるのか判別しやすく、非常に便利です。国内メーカーのものではあまり見かけない仕様ですが、あると便利なのでぜひ真似してほしいところ。
最近の機種では標準装備になりつつある急速充電機能は備えておらず、ケース、イヤホンともフルに充電されるまでに約1時間から1時間20分ほどかかりました。うっかり充電を忘れてしまうと結構ツライです。
2週間ほど使ったなかで大きな不満を感じることはなかったのですが、1点気になったのは、充電ケーブルを挿して充電していると、ケースおよびイヤホンがかなり熱をもってしまうこと。バッテリーの性質上、充電中はどうしても多少の熱を持ってしまうものですが、ここまで熱くなる機種はいままで出会ったことがありません。安全性という意味では、少し不安が残ります。
結論:こだわらないなら「十分使える」
ざっとレビューをお届けしましたが、音質や装着感、接続安定性といった基本性能は、この価格にしては悪くなく、そこまでこだわらない方なら十分使えるレベルだと思います。急速充電機能を備えておらず、運動時に装着感を高めるイヤーフィンなども付属しない、全体的な質感がチープなど、ミドル~ハイエンドクラスと比べると物足りない面もありますが、エントリーモデルとして考えるなら値段の割には健闘しているといえるでしょう。初めて完全ワイヤレスイヤホンを使うという方や、そこまで予算をかけられないという方にオススメです。
しかし、約3000円という価格でここまでのクオリティが実現できるということは、ここ数年のトレンドアイテムだった完全ワイヤレスイヤホンもコモディティ化が進んでいるということでしょう。2020年は、何らかの差別化要素がないと低価格品との競争が厳しくなりそうです。
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