三脚を立てて最新マクロレンズと比較してみた せっかくなので仕事で使っているマイクロフォーサーズマウントの「M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro」をOLYMPUS「OM-D E-M1MK2」に装着して同じ被写体を撮影してみました。こちらのレンズは最大撮影倍率2.5倍(35mm換算)で60mm相当のマクロレンズです。焦点距離と撮影倍率、センサーサイズが違うので、どこまで拡大できるか分かりませんが、とにかく最短撮影距離まで寄って撮りました。
↑被写体はロシア製のミリターウォッチVostokの文字盤に書かれた3AKA3 MO CCCPの文字。この距離からだと何処に書いてあるか分かりません。文字盤の手前下に印字されています
撮影したものを100%でモニターに表示してキャプチャーした画面を表示しました。これはリサイズした画像でさらに一部を表示したものです。
↑上が60mmマクロレンズで、下がマイクロフォーサーズの30mmF3.5のマクロレンズで撮影。最大撮影倍率は2.5倍あります
結論からいえば、OLYMPUSよりもArtisansの方が大きく撮れました。文字の盛り上がった感じも再現されています。絞り込んでもかなりピントの合う範囲が狭い、ややコントラストが弱く画像が眠いですが、ライティングでカバーできるでしょう。十分使えるレンズといえます。ズイコーレンズはハイコントラストで、階調性が豊か、ピントの合う範囲も広いので使いやすいですね。ズイコーのマクロは4万1250円なので価格差は倍近くあります。
7Artisansはハイコスパで魅力的な交換レンズだった 6本のレンズを使ってみて分かったこと、MFはなかなか楽しい。フォーカスだけでなく絞りも、絞りリングを回して設定、カメラ側での露出補正も必要でした。ミラーレスなのでピント合わせはEVFを拡大表示に切り替えて、ピーキングで細かい位置を決められ、AF以上に厳密なピント合わせが自分の意思で行えます。この作業で、どこにピントを合わせるかの重要性を再確認できました。
↑どのレンズも魅力的なので、後は好みの焦点距離から選ぶのが正解です
これとは逆に、ピントリングに触れずに被写界深度を使ってスナップするのもシャッターチャンス優先でサクサク撮影できるのが快感でした。AFレンズを使うとピントが合わないとシャッターが切れない設定がデフォルトのミラーレスもあり、思った瞬間にシャッターが押せないことがありました。
7Artisansは深センにあるメーカーですが、安かろう悪かろうの物作りではなく、MTF曲線まで公表して性能を追求する真面目な光学メーカーです。U1万円の中国製レンズと比較すると明らかに画質に違いがありました。
もちろん、プロユースに応える国産の交換レンズと比較すれば劣る部分もありますが、我々が趣味で使うには問題のないレベルでハイコスパなレンズといるでしょう。結局、撮影のあとに自分用に超広角の12mmF2.8とレトロなデザインの35mmF1.2を自腹で購入してしまったことを申し添えておきます。
↑Amazon.co.jpで購入した9800円の「Hengyijia 25mmF1.8」というレンズと画質を比較してみました
↑絞り開放で7Artisansの25mmF1.8と画像右下を比較。左がHengyijia、右が7Artisansです。木の枝や葉の部分を見ると左の画像はモヤモヤして解像度が低下していることが分かります
モデル/こうやもゆ
撮影協力/ペンギンカフェ(Penguin café)
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↑ブラックボディとのコントラストが美しいシルバーの単焦点レンズ。実はこの2本はブラックもあります。60mmMacroレンズはシルバーがなくブラックのみです ↑ブラックボディにシルバーのレンズは王道ですが、FUJIFILMの純正交換レンズはブラックのみというレンズが多いのです ↑F16まで絞れば無限遠から30cmぐらいまでピントが合います ↑このようにややボケて周囲を説明するのが得意。歪みも少なく人物をどこに入れても大丈夫 ↑カフェの軒先に吊された猫のオブジェ。絞り開放でちょうどいいボケ味が得られました ↑撮影に使わせていただいたペンギンカフェでは他のお客さんが写らないように窓を大きく入れた構図にしました。窓枠やドアなどがほとんど歪まない事が分かります ↑55mmは鏡胴が長く高級感があります。とてもU2万円には見えません ↑被写界深度は狭くなり、F16まで絞っても無限遠から3mまでしかピントが合いません ↑今までのボケ味とは違うモデルが浮き上がるようなボケ。このレンズを使えば誰しもアイドル写真集のようなボケ味を実現できます。ただし瞳AFは使えないのでMFのピント合わせの腕を磨いて下さい ↑前ボケと後ボケを入れてのスナップ撮影。ミラーレスなら超高速電子シャッターが使えるので明るい日中でも絞り開放で撮れます。いい時代になりました ↑このマクロレンズは鏡胴より奥まった位置にレンズがあるためフード不要です ↑最短撮影距離は35cmですが中望遠なので遠くからマクロ撮影ができます。ボケ味もキレイなので観葉植物の撮影にも適しています ↑撮影距離が近付くと鏡胴がどんどん前に出て来ます。カッコイイけど使い勝手は悪いです ↑最短撮影距離は26cmで被写界深度はすごく浅いので厳密なピント合わせが必要です ↑92mmレンズとしても使えますが、使い勝手が悪いのであくまで緊急用と考えましょう ↑明るい屋外であまり近付かなければ、これぞマクロという写真が撮れます。しかし、皆が知っている花でないとサイズ感が分からないかもしれませんね ↑モデルのこうやもゆさん愛用のβチタン製のメガネフレームです ↑メガネのつるの先端にメイドインジャパンの表記があり、これを画面一杯までアップにできました ↑上が60mmマクロレンズで、下がマイクロフォーサーズの30mmF3.5のマクロレンズで撮影。最大撮影倍率は2.5倍あります ↑被写体はロシア製のミリターウォッチVostokの文字盤に書かれた3AKA3 MO CCCPの文字。この距離からだと何処に書いてあるか分かりません。文字盤の手前下に印字されています ↑Amazon.co.jpで購入した9800円の「Hengyijia 25mmF1.8」というレンズと画質を比較してみました ↑絞り開放で7Artisansの25mmF1.8と画像右下を比較。左がHengyijia、右が7Artisansです。木の枝や葉の部分を見ると左の画像はモヤモヤして解像度が低下していることが分かります ↑どのレンズも魅力的なので、後は好みの焦点距離から選ぶのが正解です
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