手ブレ補正はこれまで電子式のみだったアクションカメラに、本格的な光学ブレ補正機能を搭載するモデルがソニーから登場。4K撮影にも対応するハイスペック機の実力をプロの視点で確かめました。
レビュアー
AVライター 会田 肇さん
47都道府県訪問を制覇し、次の目標を思案中のアウトドア系AVライター。カメラとクルマをこよなく愛す。
アクションカメラ随一の安定した映像を実現
アクションカメラは4Kモデルも相次いで登場し高画質化が一気に進みましたが、一方で手ブレ補正はほとんどが電子式でした。しかも、高画素記録が必要な4Kモードではこれも使えないことも。ソニーのアクションカム FDR-X3000は、同社独自の「空間光学手ブレ補正」の応用により、この課題を見事にクリアしています。
「スタビライザーを使っているかのような安定した映像は、従来機とは別格です。また、新UIは使いやすく、電源ボタンが独立するのも便利。使い勝手が向上したのも評価したいです」(会田さん)
手ブレ補正で進化した画質を動画でチェック
スタビライザーを使ったような補正効果
「まるでスタビライザーを使ったような、圧倒的な補正効果を実現。ジョギングでも対応するレベルなので、使い道が広がります」(会田さん)
段差を乗り越えてもほとんど揺れない
「周辺部に少しブレを感じるものの、段差を乗り越えたときの補正は秀逸。ローリングシャッター現象もほとんど皆無でした」(会田さん)
ココも進化!
手ブレ補正効果は絶大で画質や画角の変化もない
ココがGOOD
「『空間光学ブレ補正』は秀逸で、それに伴う画質劣化や画角変化がないのはさすが。UIもわかりやすく進化しました」(会田さん)
ココが不満
「本体にモニター非搭載なのは従来機と変わらず。アングルを決めるのに時間がかかります。リモコンの起動に時間を要することも」(会田さん)
ソニー
アクションカム FDR-X3000
実売価格6万8610円
同社ビデオカメラ独自の「空間光学ブレ補正」をアクションカムに搭載。レンズとセンサーを一体化して補正するため画質に影響を与えず、4K撮影でも効果を発揮します。リモコンのUIを一新し、使い勝手もグッド。
【SPEC】
撮像素子:1/2.5型Exmor R CMOSセンサー(約857万画素)
レンズ:F2.8 17mm(35mm換算)
サイズ:W29.4×H47.0×D83.0mm
【URL】
アクションカム製品ページ http://www.sony.jp/actioncam/