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2020/10/17 15:00

エントリー向け人気ミラーレスカメラがブラッシュアップ! キヤノン「EOS Kiss M2」登場

キヤノンは10月14日、小型・軽量なミラーレスカメラとして人気のエントリーモデル「EOS Kiss M」(2018年3月発売)の後継機として、「EOS Kiss M2」を発表。発売は2020年11月下旬予定で、キヤノンオンラインショップでの価格(税別)は、ボディ単体が7万7000円、EF-M15-45 IS STM レンズキットが9万2000円、ダブルレンズキットが10万8000円、ダブルズームキットが11万5000円となっています。

↑キヤノン「EOS Kiss M2」。カラーはブラックとホワイトの2種類

 

基本性能は踏襲。でもしっかりブラッシュアップ

EOS Kiss M2は、有効約2410万画素のAPS-Cサイズセンサーを搭載した小型・軽量のミラーレスカメラ。キヤノンの「EOS R5」など、最近では先端技術を搭載するフルサイズミラーレスが話題になることも多いですが、エントリーユーザーにとっては持ち運びやすくてコスパにも優れたAPS-C機は狙い目といえます。

 

2018年に発売された初代「EOS Kiss M」も大きさ約116.3(幅)×88.1(高さ)×58.7(奥行)mm、重さ約387g(バッテリー、メモリーカードを含む ※ブラックの場合)というコンパクトボディと、総合的な使い勝手・機能のバランスのよさで人気となりました。EOS Kiss M2は、その初代モデルとほぼ同じサイズ感と重さ。加えて、搭載するセンサーや映像エンジン、背面モニター、電子ビューファインダー、最高約10コマ/秒の高速連写(AF固定時)といった基本性能も継承しています。

 

一方で、AF性能や動画撮影機能、操作性などが進化。特に実用上の恩恵が大きいと思われるのがAFで、被写体の瞳を検出してフォーカスを合わせる「瞳検出」の精度が向上し、動く被写体を撮る際に使用するサーボAF時でも瞳検出が機能するようになりました。動画では、昨今増えている縦位置動画の需要にあわせ、「縦位置情報の付加」機能を搭載し、カメラを縦位置で撮影した動画でもスマホやPCで自動的に縦位置で再生できるようになりました。

↑キヤノンのレンズ交換式カメラでは初となる「タップで被写体選択」の機能を搭載。EVF内に表示されている顔/瞳を対象としたAFフレームの位置を、液晶モニターをタップすることで簡単に切り替えられるようになった

 

今回の新モデルは、全体としては前モデルの基本性能を踏襲しつつ、使い勝手を改善させたという位置づけ。目を見張る新機能や驚きの進化などはなく、パッとスペック表を見比べただけでは地味な印象を受けるかもしれません。

 

しかし言い換えれば、それだけ初代モデルの完成度が高かったということ。すでに初代モデルをもっている方が買い替える意義は薄いかもしれませんが、もともと完成度の高かったエントリー向け人気モデルの使い勝手がさらに向上したと考えると、新たにミラーレスカメラの購入を検討している人にとっては魅力的な選択肢となるでしょう。