今回はご紹介するのはゴルフのスイング分析に特化したデジカメ「EXILIM EX-SA10 GSET」。このデジカメを、ゴルフ暦4年ながら一向にスコアが向上しない筆者(小野真人)が、実際に使ってみてレポートします。
このゴルフに特化したデジカメ「EX-SA10 GSET」の特徴を、簡単にご説明しましょう。
・モニター機能やカメラのコントロール機能は無線接続したスマホでおこなう
・コンパクトで使いやすい「ミニ三脚」と「スマートフォンホルダー」が標準装備
・超広角仕様で狭い練習場でもスイング全体を撮影することができる
・撮影した動画にラインをいれてスイング軌道のチェックができる
ゴルフ練習場でたまに見かけるスイング分析機のコンパクト版といったところでしょうか?
40歳を越えてからゴルフを始めてみたものの、独学ではなかなかスコアが改善しません。今回は実際に自分のスイングを客観的に見ながら、「何が悪いのか」「どうすれば改善できるのか」、このカメラで分析してみたいと思います。
まずはセッティング
専用アプリはiOSとAndroidに対応していますが、今回はiPhoneを使用。はじめに、App storeから撮影やカメラとのペアリング用のアプリ「EXLIM CONNECT FOR GOLF」と、動画分析用のアプリ「 EXLIM ANALYZER」をダウンロードします。
カメラとiPhoneをBluetoothで通信させるのですが、それに加え、無線LANdでも同時に繋ぎます。アプリの接続が終わったらいったんホーム画面に戻り、Wi-Fiの設定画面へ。「SA10G-A250EF」というネットワークを選択してからアプリに戻ると、やっとペアリングが成功します。慣れてしまえば問題ありませんが、最初はわかりづらいかもしれません。
実際に撮影してみましょう
今回は近所のゴルフスタジオを借りて撮影させていただきました。
まず、付属の三脚にカメラを固定し、スマートフォンをセットします。三脚が小ぶりなので邪魔になりません。付属のスマートフォンホルダーには自分のiPhoneをセットします。このカメラ、超広角なので、クラブが当たらない程度に近づけても、セイング全体を撮影することができます。狭い練習場でも迷惑がかかりませんね。
撮影はタイマー、もしくは画面右側にある「手」のマークにクラブのヘッドをかざすとカウントダウンがはじまります。いちいち画面を操作したり、リモコンを取り出さなくてもいいので、非常に便利。一人でも簡単に撮影が行えます。
撮影はEXLIM CONNECT FOR GOLFアプリを使用して行います。撮影した動画は別のアプリ「 EXLIM ANALYZER」で再生したり、ラインを引いてスイング軌道の分析が可能。撮れる画像は、ショット撮影、連続写真、動画の3つ。どちらも超高速撮影できるので、動きの速いスイングの挙動やクラブの軌跡を綺麗におさめることができます。
このカメラでどんなことがわかるか
まずは動画(キャプチャー)を見てみましょう。
ゴルフを始めたころからずっとスライス(打球が右に切れていくこと)に悩んでいました。でもこうやってラインを引くと何が悪かったのか一目瞭然。肩のラインより上からヘッドが入ってきているのがわかりますよね。インパクトがアウトサイドインで入るのがスライスの原因のひとつだったのです。
自分のショットを見ていて気づいたことがもう一つ。アウトサイドインでヘッドが入ってくるので、フォロースルーが飛球線右に振り抜けず、左ひじが曲がったかっこ悪いフィニッシュに。我ながらなんと格好悪いスイングなんでしょう。
連続写真の実力
連続写真では超高速撮影のおかげでインパクトの瞬間も確認できます。最近打感が悪いと思っていたら案の定、ヘッドのトー部分でインパクトしていたのがはっきりとわかります。
自分のウィークポイントが良く分かったので、飛球線右に振りぬく練習をしました。結果、フォロースルーが大きくなり、左ひじの格好悪い曲がりも随分と解消された気がします。
なるほど、こうやってスイングを撮って、自分の悪いところに気づき、修正していくプロセスを踏んでいけば、「なぜ曲がってしまうのか」とか「飛距離が伸びないのか」など客観的に分析することができますね。ビジネス用語でいうところの「PDCA」サイクルを回すといった感じでしょうか。これは上達のスピードが上がります。
まとめ
<優れている点>
・コンパクトさ
・ミニ三脚がとても使いやすい。たたむとクラブケースにすっぽり
・狭いところでも使いやすい(他の人に迷惑をかけない)
・客観的に分析できる
・連続写真がキレイに撮れる
<残念な点>
・最初のペアリングが大変だった
・撮影後の処理に時間がかかり、すぐにスイングチェックができない
こんな感じでした。自分の課題が見つかったので、あとはそこを意識して修正するだけ。次のラウンドでは、スライスを卒業するどころか、格好良い「ドローボール」が打てそうな気までしてきました。
実際にティーグランドに持って行って、スイングのチェックをしてみようかと思っています。仲間同士で撮りあって、分析しあうのも楽しいかもしれませんね。
(撮影協力:インドアゴルフKARK)