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2021/4/30 20:15

あの音ズレを改善! 低遅延モードを備えたゲーミング向け完全ワイヤレス「NSMO TWS」レビュー

これまでゲーム用に使うイヤホンやヘッドホンといえば、音の遅延のない有線タイプが主流でした。しかし、技術の進化により、ワイヤレスでも遅延を抑えた製品が続々登場しています。

 

Makuakeで支援プロジェクトを開始したADV.(エーディーブイ)の「NSMO TWS」は、ワイヤレス接続の音の遅延を抑える「ゲームモード」を搭載したゲーミング向け完全ワイヤレスイヤホン。音ズレを防いで、スマホやタブレットでゲームをプレイする際の違和感を減らします。

↑NSMO TWS

 

通常、Bluetooth接続時は、一般的なSBCコーデックで220ms(約0.22秒)、iOS端末で採用されているAACコーデックで120ms(約0.12秒)、Android端末で採用されるaptXコーデックで70ms(約0.07秒)の遅延が発生すると言われています。このわずかな音ズレが、動画を見ているときのセリフと唇の動きのズレ、ゲームアプリをプレイしている際の音とタップ操作のタイミングのズレとなり、違和感を持つ原因になります。

 

しかし、NSMO TWSはコーデックに依存しない低遅延化技術により、SBC/AAC接続時に47ms(約0.047秒)を実現(ゲームモード時)。iPhoneでもAndroidスマホでも、音ズレを気にせずワイヤレスイヤホンを使うことができます。

 

イヤホンはダイナミックドライバー2基を搭載したデュアルドライバー仕様を採用。2つのドライバーで迫力のサウンドを再生します。

↑6mmのダイナミックドライバー2基を備えたデュアル構成

 

また、一般的な円形のシリコンイヤーピースに加え、耳へのフィット感と音質を追及したWide-Exit-Bore(WEB)設計の楕円形イヤーピース「Eartune Fidelity U」を同梱。自分の耳に合った形状とサイズを選ぶことができます。

↑Wide-Exit-Bore(WEB)設計を採用した楕円形のイヤーピース

 

連続再生時間は、イヤホン単体で最大約5時間、充電ケース併用で最大約25時間。15分の充電で最大約85分再生できる急速充電にも対応しています。充電端子はUSB Type-Cを採用。置くだけで充電可能なワイヤレス充電にも対応しています(ワイヤレス充電器は付属しません)。

↑ワイヤレス充電にも対応(充電器は付属しません)

 

Makuakeでは、一般販売予定価格8910円から割引される早割プランのほか、イヤーピース「Eartune Fidelity U」や有線タイプのゲーミングイヤホン「NSMO 3D」「NSMO Jr」などをセットにしたお得なプランも用意されています。

 

【レビュー】低音のブ厚さに驚き! 低遅延モードも効果アリ

さっそくサンプルとしてお借りしたNSMO TWSを試聴させて頂きました。充電ケースはよくあるシンプルな黒のプラスチックケースですが、フタを開けるとイヤホンのR側が赤くなっています。どっちがLかRか迷わないのがいいですね。

↑NSMO TWSのサンプル品をお借りして試聴しました

 

↑シンプルな黒の充電ケースに収納されています。赤い方がR側です

 

イヤホンは内側が透明になったスケルトン仕様で、内部の2つのドライバーがよくわかります。形状はポートがななめを向いており、しっかり耳に刺さるようなデザインとなっています。

↑内側がスケルトン仕様に。中のドライバーも見えます

 

デフォルトでは独自の楕円形のイヤーピース「Eartune Fidelity U」のMサイズが装着されています。このほか、同イヤーピースのS/Lサイズと、一般的な円形のイヤーピース3サイズ(S/M/L)の計6ペアを同梱します。

↑2種類、計6サイズのイヤーピースを同梱

 

筆者の耳には楕円形イヤーピースが合っていたようで、イヤホンをつけると耳穴がピタッと塞がり、遮音性がかなり高いように感じました。

 

音楽を再生してみたところ、真っ先に感じたのは「低音が厚い!」ということ。デュアルドライバーの効果か、耳穴をしっかり塞ぐ「Eartune Fidelity U」イヤーピースの効果かはわかりませんが、とにかく低音がズンズンというレベルではなく、ブオーンと鳴り響く感じ。聴きなれた曲も、これってこんな音だったっけ? と思えるほどの違いを感じます。

 

それでいて低音強めなイヤホンにありがちな中高域が埋もれてしまう感じもなく、ボーカルや楽器の音などもしっかり聞こえます。音の傾向としてはドンシャリで、派手めなサウンドといえるでしょう。ゲーミング向けではありますが、音楽も楽しく聴けると思います。

 

続いて試したのは、低遅延がウリのゲームモード。こちらはL側のイヤホンを軽く3回タッチするとON/OFFを切り替えることができます。「ゲームモードオン」などとアナウンスしてくれないので、いまどっちのモードなのか分かりにくいのですが、よく聴くとONにするときはピロロ~↑と音程が上がり、OFFにするときはピロロ~↓と音程が下がっていきますので、それで判断しましょう。

 

まずゲームモードをON/OFF切り替えながらYouTubeの動画を見てみましたが、リップシンクはどちらもややズレていて、その差はあまりよくわかりません。続いて、ガラスの障害物を割りながら進んでいくスマホゲーム「Smash Hit」を体験してみたところ、ゲームモードOFFでは明らかに音が遅れて聞こえると感じましたが、ゲームモードをONにするとその違和感が少し解消されました。完全に音ズレが解消されるわけではありませんが、操作と音の聞こえるタイミングのズレによる違和感は多少改善されます。

 

ワイヤレス特有の音ズレの悩みを完全に解消できるものではないものの、多少の効果は感じられますので、ゲームや動画の音ズレに悩んでいる方は一度試してみるとよいのではないでしょうか。

 

また、デュアルドライバーによるブ厚い低音もほかにはない特徴だと思いますので、低音好きな方にもオススメです。

 

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