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2016/12/4 15:00

いま買うなら「全天球」or「4K高画質」? アクションカメラの最新モデルをプロがジャッジ

「広角」と「高画質」の2方向にトレンドが分化

ユーザーがアクションカメラに求める性能は、「周囲を広範囲に撮れること」と「4Kなど高画質で撮れること」に二極化しています。前者の代表格である全天球カメラ「RICOH THETA」には、手ごろな価格の新モデルが登場。カメラ性能は従来機とほぼ同等で、このジャンルの間口を広げそうです。

 

一方で、元祖アクションカメラのGoProからは、高画質を追及した「GoPro HERO5 Black」が登場。4K撮影に加えて高度な手ブレ補正、歪みを解消するリニアモードなど、高画質のための機能を多く搭載します。

 

今回は、アクションカメラに詳しいデジタルライターの岡安 学さんと湯浅顕人さんの2人に、この最新機種2モデルについて「買い」か「様子見」かをジャッジして頂きました。

 

上位モデルの性能はほぼそのままに小型軽量化&低価格化!(岡安)

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【全天球カメラ】

リコーイメージング

RICOH THETA SC

実売価格3万2800円

360°全天球の動画・静止画を撮影できるカメラに、動画記録時間を短縮した手ごろなエントリーモデルが登場。撮影した動画は、スマホアプリを使って視線を移動したりズームしたりして見られ、ネットで公開することも可能です。

 

SPEC●ISO感度:100〜1600●動画解像度:最大フルHD●静止画解像度:5376×2688●記録媒体:内蔵メモリ(8GB)●撮像素子:1/2.3(×2)●動画記録時間:1回最大5分●接続端子:microUSB(2.0)ほか●サイズ/質量:W45.2×H130.6×D22.9㎜/約102g

 

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↑カラバリは4色。ベージュのほかブルー、ホワイト、ピンクを用意します

 

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↑街の真ん中に立って手持ちで撮影。人々とビル群が周囲を埋め尽くすようにそびえ立ちます

 

【岡安 学のJUDGE!】

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上位機のTHETA Sとほぼ同性能で、小型軽量化されて価格も手ごろに。唯一の変更点は、動画録画が25分から5分になったことです。長い動画を撮らないなら買い!

 

【湯浅顕人のJUDGE!】

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何を撮るかを考えずに、とにかく「その場から見えるすべて」を撮れるのが楽しいです。アプリでの動画処理やアップロードには慣れが必要ですが、安価なのも◎。

 

切迫したシーンも撮り逃さないボイス操作機能が秀逸!(湯浅)

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【アクションカメラ】

GoPro

HERO5 Black

実売価格5万760円

本体のみで10mの防水性能を持つ4K動画対応モデル。撮影の開始/停止やモード変更などを、音声で指示できます。撮影した場所を記録するGPS機能や、逆光など明暗差の大きい映像をきれいに撮れるWDRが秀逸。

 

SPEC●モニター:2インチカラー液晶(タッチパネル)●ISO感度:100〜1600●動画解像度:最大4K●静止画解像度:4000×3000●記録媒体:microSD●サイズ/質量:W62.0×H32.0×D44.5㎜/約117g(本体のみ)

 

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↑SUP(スタンドアップパドルボーディング)中、手首に装着して撮影。映像は明るく、解像度も高い

 

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↑設定変更の操作はタッチ式。項目をタップし、新しい設定を選ぶだけと簡単です

 

【岡安 学のJUDGE!】

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音声操作に対応し、自撮りのしやすさが格段にアップ。ハウジングなしで水深10mまで撮れるなど基本性能も高く、アクションカメラデビューに最適です。

 

【湯浅顕人のJUDGE!】

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マウントが多彩なので、登山、バイク、ダイビング、パーティなど、あらゆるシーンで様々な撮り方ができます。音声操作も秀逸で、撮りたいときすぐに撮れるのもうれしいですね。

 

【コレも「即買い」候補!】

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【全天球カメラ】

ニコン

KeyMission 360

実売価格6万5870円

2つのレンズで、360°の全天球撮影が可能。30m防水、落下2mの耐衝撃性、-10℃の耐寒、防塵というタフ仕様です。

 

SPEC●ISO感度:100〜1600●動画解像度:最大4K●静止画解像度:7744×3872●記録媒体:microSD

 

【2人のプロがチェック!】

デジタルライター/岡安 学さん

デジタルアイテムのほか、ゲームやアニメ関連の記事を執筆。アクションカメラを常に携帯し、様々な場所で撮影しています。

 

テクニカルライター/湯浅顕人さん

PCとAVのライター。外遊びが好きで、山・海・キャンプ用にアクションカメラを使い分けます。一番こだわるのは操作性。